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災害時、ペットと「同行避難」の認知度は2割弱

2022年03月11日 10:21  マイナビニュース

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画像提供:マイナビニュース
アイペット損害保険は、犬・猫(以下「ペット」)を飼育している、1,015名を対象にペットの防災対策に関するアンケート調査を実施した。「同行避難」に対する認知度に加え、本年6月から装着が義務化されるマイクロチップについても調査した。


「最寄りの避難所がペットを連れて避難できるかを知っているか」と尋ねたところ、25.4%が「知っている」と回答。「知らない」と回答したのは7割以上という結果となった。また、「避難場所のペットの受け入れ体制を知っているか」と尋ねたところ、全体で14.7%が「わからない」と回答した。


心配事についての回答では、犬・猫ともに「他人や他のペットとのトラブル」が59.1%という結果になった。



災害発生時、ペットと同行して指定緊急避難場所まで避難することを、「同行避難」「同伴避難」のどちらに当たるかという問いに対して、全体の51.9%が正解の「同行避難」を選択。この結果は昨年と比べると3.8ポイント減少している。


「同行避難が原則であることを知っているか」の問いについて、「知っている」と回答したのは19.2%にとどまった。特に、猫の飼育者は8割強が「知らない」と回答している。


ペットに関する防災対策については、対策をしている飼い主は19.6%。本年6月から装着義務化されるマイクロチップが災害対策となることに対し、意識が低いという結果になった。また、「対策をしている」という19.6%の中では、犬飼育者と猫飼育者それぞれ増加した回答があった。



「ペットのために現時点で備えている防災グッズ」について尋ねたところ、「フード・飲料水」「トイレ用品」が犬・猫飼育者ともに上位となった。


「マイクロチップ装着が義務化されることを知っているか」の問いに、「知っている」と回答したのは57.3%。「知らない」と回答したのは4割近くとなった。また、「知っている」と回答した飼育者に、「どこから情報を得たか」と尋ねたところ、「テレビ」が最多となった。


現在の装着有無については、全体で23.8%の装着率となった。昨年の25.4%に比べ微減した結果となる。装着目的は、犬・猫ともに「装着されていたペットを迎え入れた」が最も多く、昨年よりも8ポイント増加した。犬・猫の飼育者別では、この2年で犬飼育者は18ポイント、猫飼育者は13ポイントの増加となっている。


また、「装着していない」と回答した飼育者に「今後の装着を検討するか」と尋ねたところ、「検討しない」が全体の6割を越える結果となった。


「検討しない理由」としては、犬・猫飼育者ともに「必要性を感じない」「痛そう、かわいそうだから」が上位となっている。(フォルサ)