「月の手取りが、交通費を除いて実質15万円」という神奈川県の女性(20代前半/未婚/サービス系/正社員)から、キャリコネニュースに現在の心境を明かす声が寄せられた。
※キャリコネニュースでは「手取り20万円以下の人」にアンケートを実施しています。回答はこちらから https://questant.jp/q/6V8RFE22
友人に「将来のキャリアパス」の話をされ、固まる
学習塾の事務職についているという女性。以前は講師をしていたが、「体力的にも精神的にもきつい」と感じて事務職になった。「生徒指導に保護者面談、営業ノルマや教室運営等の仕事」が多いうえ、「深夜12時を過ぎての帰宅、先輩・同僚の相次ぐ退職」を目の当たりにしたからだ。
「実家暮らしであり、両親ともに健在ですので現在はそこまで困っていませんが、毎年の昇給は数千円であること、ボーナスは年2回ありますが額面で15万円程であり、今後の生活を鑑みると厳しいです」
と先行きの不安をもらす女性。「事務職の仕事そのものは毎日戦争だった講師時代と比べて楽です」とはいうものの、焦りも感じているようだ。
「とはいえパソコンスキルが上がる訳でも、企業や顧客との折衝経験を積める訳でもありません。様々な業界に散らばっていった友人と会って仕事の話を聞く度、自分だけ学生時代から変化がないように思えます」
「以前講師をしていた時、友人に『将来のキャリアパス』について話をされた時は思わず固まりました。日々が忙しくて今の仕事のキャリアパスなんて考える暇もなく、まずキャリアパスのお手本となるような先輩方は次々退職していくため、その時は将来に関して不安を抱きました」
今は「良くも悪くも『ぬるま湯』に浸かり続ける環境」
そこで、女性は「現在、給与アップやキャリアパスを描けるよう転職活動に励んでいる」という。
「現在の仕事は人間関係も良好ですし、生徒をサポートするやりがいもあります。しかし、良くも悪くも『ぬるま湯』に浸かり続ける環境ですので、転職が難しくなる前に転職をしようと決意しました」
と決断を語る女性。今後の展望を、前向きにこう打ち明けた。
「多くの人が退職するのを見てきたからか、将来は資格や実務経験を積んで労務管理の仕事に携わってみたいです。そのように考えるきっかけを今の会社は与えてくれましたので、結果的に入社して良かったとは思います」