ウイリアムズのCEOを務めるヨースト・カピートは、アレクサンダー・アルボンはこれまでのところ期待を上回る仕事をしていると述べている。
アルボンはレッドブルのリザーブ兼シミュレータードライバーを一年間務めた後、今年、F1レースへの復帰を果たす。
アルボンはトロロッソから2019年途中にレッドブルに昇格されてマックス・フェルスタッペンのチームメイトとなったが、チームが満足するパフォーマンスを発揮することができなかった。チームは2021年に向けてアルボンを降ろし、セルジオ・ペレスを採用した。
しかしウイリアムズは、ジョージ・ラッセルのメルセデス移籍によって空いたシートをアルボンに与え、ニコラス・ラティフィのチームメイトに抜擢した。
バルセロナでの今年初のプレシーズンテストにおいて、アルボンは207周走行し、周回数では4番手につけた。
「彼は非常に良い情報を提供してくれたし、マシンの評価の仕方も優れている」とカピートはドイツの『Motorsport-Total』に語った。
「リラックスしてマシンの感触をつかんでおり、エンジニアやチームとうまく連携している」
「好青年だが、コース上でプッシュする際には、アグレッシブさを発揮する。良いバランスが取れているのだ」
「彼はファイターだ。チームにうまく馴染むだろうと期待していたが、期待以上だった」
アルボンは新たなボスであるカピートについて、「彼はメディアから離れたところでも変わらない。素晴らしい人だ」とコメントしている。
「ドリルトンからの新たな投資もあるし、彼らはすごく意欲が高くてポジティブだ。素晴らしい組み合わせだよ」
「ウイリアムズには、素晴らしいシーズンと将来をもたらすための要素がそろっていると感じる」
アルボンはバルセロナテストでの走行から、ウイリアムズのマシンについてポジティブな見解を示した。FW44は「かなり良い」として、「シーズン全体に向けて素晴らしい基盤ができている」と述べた。
「特に目立つようなことがなかったが、それは常に良い兆候なんだ」とアルボンは語った。
「それに新ルールも僕にとって有利だ。誰もがゼロからスタートすることになるからね」
「僕はまだ少し錆び付いた部分があるけれど、徐々に錆を落としているところだよ。1周ごとにフィーリングが良くなっていくんだ」
アルボンは、控えに回っていた2021年の間に学んだことを生かし、「可能な限り最善の方法で」マシンを開発していくと宣言している。
「この1年間で成熟することができた」とアルボンは言う。「短い1年だったけれど、自分自身に疑問を投げかけ、何をうまくできるか考える機会があったんだ」
「物事を自分で管理することを学んだ。そういった形で、今季にアプローチしていきたいと思っている」