ハースが、ケビン・マグヌッセンと2022年シーズンのF1におけるレギュラードライバー契約を結んだことを発表したのを受け、プジョーはデンマーク人ドライバーがフランスメーカーのル・マン・ハイパーカー・プログラムから離脱したことを確認した。
今季の夏以降、WEC世界耐久選手権のハイパーカークラスで『プジョー9X8』をドライブする6名のドライバーのひとりに位置づけられていたマグヌッセンは、ロシア人ドライバーのニキータ・マゼピンの後任としてハースF1と契約したことが水曜日に確認された。
これに先立ってアナウンスされていたマゼピンとアメリカのF1チームとの間の契約解除は、ロシアによるウクライナへの侵攻が続いているために下された判断だ。
プジョーは、マグヌッセンのF1復帰決定の発表後に声明を出し、彼がフランスのチームを離れることを確認した。
声明の中でプジョーは、「私たちは、ケビン・マグヌッセンが下したF1復帰の決定に留意し、彼の成功を祈っている」と述べている。
「彼のシートはプジョーチームの中で置き換えられる。最初のラインアップのために行ったように、我々の選考はパフォーマンスに加えてマインドセットに基づいている。チームのために働き、他者を後押ししてやる気を起こさせることは、耐久レースにおいて不可欠なものだ」
「私たちはもう一度、スピードと一貫性、そして信頼性の分析に目を向ける」
母国戦のル・マン24時間レースをスキップするかたちで、現在プジョー9X8の開発作業を進めているプジョー・スポールは、マグヌッセンの他にジャン-エリック・ベルニュ、ロイック・デュバル、グスタボ・メネゼス、ポール・ディ・レスタ、ミケル・イェンセン、ジェームス・ロシターという6名のドライバーをワークスドライバーとして発表済みだ。今後、メーカーは後任のドライバーを調整しつつ、残りのドライバーを続投させるとした。
「我々は引き続き、ジャン-エリック、ロイック、ポール、ミケル、グスタボ、ジェームスとプジョー9X8の開発に注力し、この夏から競争に参加することを目指している」
マグヌッセンは、F1開幕戦バーレーンGPが行われるのと同じ週の3月17~19日、フロリダ州で開催されるIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権第2戦セブリング12時間でチップ・ガナッシ・レーシングに参加し、キャデラック・レーシングのバナーの下でシリーズに参戦する02号車キャデラックDPi-V.Rを走らせる予定だった。
しかし彼によると、チームはマグヌッセンがF1に戻るためにすぐに契約を解除してくれたといい、それはプジョーも同様だったという。、
「2022年の活動として別の方向性を考えていたが、F1でふたたび戦う機会をよく知っているチームで得られるというのは、あまりにも魅力的だった」とマグヌッセン。
「すぐさま契約を解いてくれたプジョーとチップ・ガナッシ・レーシングに心から感謝している。どちらも素晴らしい組織だ」