スーパーフォーミュラ・ライツ鈴鹿合同テストでコーチングを行っている名取鉄平 2021年に全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権のチャンピオンを獲得した名取鉄平。2022年に向けてFIA-F2への参戦を目指すも、これを断念。その間に国内レースのシートに空きがなく、1年間の活動休止を宣言していた。そんな名取が、3月8日にスタートしたスーパーフォーミュラ・ライツの鈴鹿合同テストに姿をみせた。
名取は2021年、ジュリアーノ・アレジとの戦いを制しスーパーフォーミュラ・ライツのチャンピオンを獲得。その称号とともに2022年はFIA-F2参戦を目指したが、アブダビでのテストでは多くの課題も見え苦戦。FIA-F2に向けて支援し、マネージメントを行っていた先との“意見の相違”があり、参戦を断念した。
その間に、近年動きが早くなっていた国内カテゴリーのシートもなくなり、名取はさまざまな可能性を探りつつも、1年間の活動休止を宣言していた。ただ、その宣言の際にも語っていたとおり、魅力的なオファーがあれば休止撤回もあり得るとしている。
そんな名取が、3月8日からスタートしたスーパーフォーミュラの合同テストに姿をみせた。古巣B-MAX Racing Teamのピットで、4号車JMS RACING with B-MAXをドライブする今田信宏のコーチングを行うためだったが、その後の進展について聞くと「今季は結果的にドライブするシートはありません。今回、ライツのテストも乗ろうかという話もあったのですが、エントリーしていなかったので……」という。
残念ながら有力なシートに関する進展はない状況だが、「もちろん今後も練習はしていきます」と来たるチャンスに向けてしっかりと準備を整えたいと名取は語った。
「変な話ですが、まだコロナ禍のなかで、誰かが急に出場できなくなるかもしれません。サーキットにいれば何かがあると思っているので、“その時”に向けてアピールしていきたいですし、チャンスはあると思います」
「今年はひたすら待って、しっかり準備を整えていきたいと思っています」
社会全般でもそうだが、現在まだ新型コロナウイルス感染症のオミクロン株の新規感染者はそこまで減っておらず、ドライバーが感染者になってしまう可能性もある。また濃厚接触者となってしまっても、サーキットに来ることができなくなってしまう。もちろん、アクシデント等で怪我を負う可能性もある。これまでもそういったケースはいくつもあった。
名取の言うとおり、まだ2022年のアピールのチャンスは残されているはずだ。