シャルル・ルクレールは2022年シーズンのフェラーリの目標を高く設定しており、チームが少なくとも5戦で優勝し、一貫性のあるパフォーマンスを発揮すれば、世界タイトルを獲得できると主張している。
フェラーリは今年のシーズンに向けて、すべての力を注いできた。チームのエンジニアたちはこの1年、2008年のコンストラクターズタイトル以来のタイトル獲得を可能にするマシンと新エンジンのデザインに努力を惜しまなかった。
その野望を満たすべく、フェラーリは2022年型マシン『F1-75』に多くの革新的技術と性能を詰め込み、先週バルセロナで行われた第1回プレシーズンテストでは、フェラーリは好ましい結果を残した。またルクレールとカルロス・サインツはバルセロナ-カタロニア・サーキットにおいて、全10チーム中最多の439周を走行した。
「僕たちの世界チャンピオンへの野望ははっきりしている」とルクレールは、フランスの『Canal Sports Club』に語った。
「この2年はチームにとって複雑だった。フェラーリには常に高い期待が寄せられる。フェラーリがトップのポジションを争うことを誰もが常に期待しているんだ」
「過去2年は難しいものだった。でも僕たちはうまく対応したと思う。今年のマシン変更の準備をしっかり行ったからね」
今シーズンに何勝を挙げたいか尋ねられたルクレールは、冗談めかして「23勝!」と返事をしたが、その後もう少し真剣な調子で一貫性が重要だと主張した。
「本当のところ、5勝できたら素晴らしいだろう。一貫性を保つことができたら、5勝して世界チャンピオンになれるだろう!」
F1チームは今週バーレーンで第2回目のプレシーズンテストを行うが、ルクレールはサクヒールでの最後の3日間のテストがフェラーリにとって最も重要だと考えている。
「バーレーンでのテストデーはとても重要だ。開幕戦に向けた準備だからね」
「僕たちは慎重な姿勢でいる。自分たちがどの位置につけているのか分からないからだ。でもモチベーションはすごく高まっていて、先頭集団で戦いたいと思っている」
昨年のルクレールはドライバーズランキング7位で、フェラーリで初シーズンを迎えていたチームメイトのサインツから5.5ポイント差でふたつ順位を離されていた。ルクレールとサインツは、フェラーリを優勝を争うチームにするという共通の目標に向かって取り組んでいるが、ルクレールは個人的なレベルでは、今年はサインツよりも上の順位でフィニッシュすることを目指すという。
「僕たちはすごくうまくやっている。でも僕たちはライバルだ。結局のところチームメイトは同じマシンに乗る唯一のドライバーで、僕は彼に勝ちたいと思う」
「でももちろん僕たちはチームにとっていいバランスを取るようにしなければならない」