「華やかな容姿の人は、地味な事務職なんてできない」という偏見が、一部の年配者にはあるのかもしれない。キャリコネニュースの「美人・イケメンで困った」エピソードを募集したアンケートに、仕事探しで嫌な目にあったという女性から経験談が届いた。(文:okei)
※キャリコネニュースではアンケート「美人・イケメンで困ったこと」を実施しています。回答はこちらから https://questant.jp/q/ZKOT6BJS
「あなたのような派手な方がうちで地味にお茶くみ事務員なんて勤まる訳がない」
現在50代前半の女性(東京都/サービス系/個人事業主)は、当時30代。「年配の女性が社長さんをしている、小さな派遣会社(主に主婦の方のパートのお仕事を紹介してくれるような所)に登録に行った時のこと」を、振り返る。季節は冬で、黒い毛糸のマフラーを首に巻いて面接に行ったというが、
「その黒の毛糸マフラーが社長さんの目からは黒い毛皮のマフラーに見えたようで『あなたのような華やかな人が働ける仕事はうちには無い』と言われました」
と、まさかの容姿で拒否反応。それでも仕事がしたかった女性はなんとか登録させてもらったという。ところが、紹介された会社に出向いたところ「そこも年配の方が事務長を務める会社」で、
「あなたのような派手な方がうちで地味にお茶くみ事務員なんて勤まる訳がない。うちの会社には合わないと思うのですけど」
と直球で言われてしまった。女性は「オフィスカジュアルで面談に行って、その言葉でした」と呆れた調子で綴り、
「私自身は色々なバイトやパート経験があるので、地道にコツコツと黙々と作業する事が好きです。でも、見た目でこんなに差別された所は、今まで生きて来て、あの二人だけです」
「決して自分がすごい美人という訳ではなく、少し目鼻立ちがハッキリとしている程度です。祖父が外国の血でクウォーターというと周りは信じるレベルの目鼻立ちの雰囲気です。そんな顔立ちなので、メイクも派手にはしていません」
と憤りをあらわにした。続けざまに偏見まみれの言葉に遭遇した女性だったが、
「結局、そことは別にメジャーな派遣会社に登録をしたら、常識のある会社で働く事が出来ました」
と報告していた。