3月6日、2022年MotoGP第1戦カタールGP MotoGPクラスの決勝がカタールのロサイル・インターナショナル・サーキットで行われ、中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)は10位で終えている。
今大会の第1戦カタールGPは、シーズンを通して唯一のナイトレースで、日没を迎えた現地時間午後6時にスタートした。レース前に20分間のウォームアップ走行が行われ、中上はフロントにハードタイヤ、リヤにソフトを履いて走行。1分55秒207の12番手で終え、決勝に向けた最後の調整を行った。
16番グリッドからのスタートとなった中上は、フロントにミディアムタイヤ、リヤにソフトタイヤを選択。迎えた決勝では、オープニングラップに13番手へと2つポジションを上げる好スタートを切った。
レース序盤から、ミゲール・オリベイラ(レッドブルKTMファクトリー・レーシング)やジャック・ミラー(ドゥカティ・レノボ・チーム)とポジションを入れ替える戦いを繰り広げ、一時は15番手までポジションを落としてしまった。しかし、混戦状態が落ち着いてからは、安定したペースで周回を重ねた。
レース中盤には10番手へとポジションを上げる。終盤までペースを維持し、そのまま10位でチェッカーを受けた。厳しいグリッドから着実に追い上げて、トップ10フィニッシュを最低目標としていた中上は、目標を達成してレースを終えた。
次戦は3月19~20日に第2戦インドネシアGPが開催される。開幕戦では、落ち着いた走行で着実に追い上げを見せた中上の走りに次戦の更なる活躍に期待がかかる。
■LCRホンダ・イデミツ
中上貴晶(決勝:10位)
「16番手からいいスタートが切れて、1コーナーでいいポジションにつくことができました。そのあと、セクター1とセクター2で少しラインを外してしまい、ポジションを落としましたが、レース序盤はいい走りができました。レース中に僕の前で何人か転倒するライダーがいたので、落ち着いて走行し、とにかく完走しようと思いました。FP4のときのようないいペースがありました。とても満足しています」
「金曜日と土曜日は少し難しいコンディションでしたが、日曜日にはトップ10でフィニッシュできました。チームの喜んでいる姿が見られてうれしいです。全員に感謝したいです。インドネシアではポテンシャルをもっと上げられるように一生懸命がんばります」