isutaでは今週も、SUGARさんが贈る週間占いを配信。
まーささんによる「上半期の恋愛占い」、星乃せいこさんによる「2022年の運勢グラフ」も配信しているので、こちらもぜひチェックしてくださいね♡
「上半期恋愛占い」「年間運勢グラフ」はこちら 今週のおひつじ座の運勢illustration by ニシイズミユカ
惑星的孤独
今週のおひつじ座は、これまで場当たり的に対処してきた人間関係の問題に、きちんと向き合っていくような星回り。
19世紀末にエジソンが機械の故障に対して「バグ」という言葉を使って以降、コンピューターに発生する虫のことをバグと呼ぶようになり、このバグを発見し、修正する作業のことを「デバッグ」と呼びます。
多様な原因と結果を見極め、バグを発生させる手順を見つけてはじめて、プログラムコードの該当する箇所が効率的に発見できる。そうでなければ、問題が発生するたびに膨大なコードの中から目視で間違い探しをする羽目になるわけです。こうしたいたちごっこは、私たちの身体的、対人関係、社会的レベルにおいても日夜起きているはず。
今週のあなたにとっても、特に対人関係レベルでのデバッグ作業に取り掛かっていくには絶好のタイミングと言えるでしょう。
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まだ見たことのない春へ
今週のおうし座は、みずからの口で“春”を告げていこうとするような星回り。
「うぐいすの啼くやちいさき口明(あけ)て」(与謝蕪村)は、鳴き声の大きさとその身体の小ささを対照的に表した一句。うぐいすの鳴き声は2種類あり、掲句の場合、春先に聞くことのできる求愛のさえずり「ホーホケキョ」の方でしょう。
小さな身体が小さな口をあけて、それとつり合いの取れないほど大きな、鋭い声で鳴く。人間はと考えてみると、図体は大きくともそれに見合うだけの声を発するどころか、うぐいすのような切実な要求や強い実感を口にしていく機会はほとんどないのではないでしょうか。
今週のあなたにとって、自分の切実な願いや欲求をきちんと誰かに伝えていくことは大切なテーマとなっていくはずです。
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バトンの受け渡し
今週のふたご座は、「弟子」という言葉の重みを思い出していくような星回り。
人間が持ちうる「信仰」というものは、ときに特定の宗教の教義を超えた強靭さを備えるにいたることがあります。特定の宗派に属するのではなく、みずから霊性と響きあう地平を生きることを選ぶことができたとき、そこに結果的に篤い信仰の痕跡ができている。
同様に「弟子」というのも、もともとは結果的にそうであったことを知らされて、初めて名乗ることができるものでした。師がそのまた師から受け継いできた霊的系譜と、わかちがたく結びついたものであるということを師に認められることで、人は「弟子」たり得たのです。
今週のあなたもまた、自分という存在が連綿と続いてきた縁のつながりの結果に過ぎないというところから、改めてテクスト(生)を紡いでいくべし。
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オー・マイ・ゴッド
今週のかに座は、みずからの哀れさや滑稽さを開示していこうとするような星回り。
「尻餅をついて掴みし春の草」の作者・安積素顔は、中途失明でありながら、それをかえって糧として俳句に励んだ人物。尻餅(しりもち)をついて草をつかんだというだけのことなのですが、動作や表情、光景を想像するだに、しみじみと哀れとユーモアの入り混じったほほえみの情が自然と湧いてくるはずです。
そこには作者特有のさびしい陰のようなものが隠し味となってきいており、目で笑えなくなった盲人が口元につねに微笑を浮かべているさまも重なって、ほかのどの季節でもなく、春のあわれというものを掲句が象徴しているようにさえ感じます。
今週のあなたもまた、自分の人生や道行きにつくづくついて回る悲しみを、できるだけ柔らかく受け止めていくことがテーマとなっていくでしょう。
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突き動かされてナンボ
今週のしし座は、個人として閉じるのではなく、個人と集合の境界を開いていこうとするような星回り。
放射光が環境内で跳ね返りつづけ、環境中が散乱する光によって埋めつくされて、交差する光線の集まるところが幾つもできるとき、私たちは初めて環境が「照明」されていると感じ、それは「光のネットワーク」に包囲されているのだとも言えます。
アメリカの心理学者ジェームズ・ギブスンは、「照明」という事実を「光の集まりの束とその集合」として考えました。「見え」の根拠は眼や頭の中にあるのではなくて、照明の構造の方にこそあり、私たちはその中を動き回って情報を探ることで、他者といつでも知覚や意味を共有できる可能性が、これまでも永続的に残されてきたのだと。
あなたもまた、自分が参加することを今もなお待っていてくれている何らかのネットワークや情報の引き出し先に改めて繋がっていくこと、そこに開かれていくことがテーマとなっていくでしょう。
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偶然に吹かれて
今週のおとめ座は、静から動への動き出しのきっかけをつかんでいくような星回り。
「日なたぼこのどこかをいつも風通る」(阪西敦子)という句のごとし。冬は日なたぼこ自体が自己目的化しやすいのに対し、春はもうすでにあたたかさが、色んなところに分散されて感じられるため、日なたぼこも「ついで」になりやすいのです。
ふとした日常のすき間、それも生きるための動作と動作のあいだに日なたぼこがあって、いつもさりげなく風が通ってゆく。それは草花や芽を育み、鳥のさえずりを誘う、暖かく穏やかな春の風であり、停滞した人間を新たな活動に向かわせるささやかな後押しでもあるはず。
今週のあなたもまた、そんな春風を感じていくことで、自身の内なる季節を冬から春へと本格的に始動させていきたいところです。
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郷愁と隠遁
今週のてんびん座は、遠い彼方とすぐそばの此方との間がグーっと開けていくような星回り。
「遊星的郷愁」とは、編集工学研究所の松岡正剛が、26歳で『遊』という雑誌のコンセプトとして考えた言葉なのだそう。もともとは彼がSF作家にインタビューした際、夕暮れ時のロンドンの郊外の小さな家で「ここが宇宙の郊外なんですよ」と言われた時の感覚をあらわしたのがこの言葉で、宇宙の郊外というのは地球のことなんです。
私は、あなたは、宇宙の郊外であるとても小さな地球の、そのさらに片隅に住んでいるんだという、気持ちを思い出したのでしょう。郷愁こそが香ばしんだということが、より胸に迫ったのだと思います。
今週のあなたもまた、自分は世界の中心にいるのではなくて、この世界のほんの片隅に佇んでいるに過ぎないという感覚を取り戻していくでしょう。
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拾い拾いて我はあり
今週のさそり座は、捨ててても捨てきれない気持ちを噛みしめていくような星回り。
「むしつてはむしつては捨て春の草」の作者・小西来山は、芭蕉の同時代に生きた江戸時代の俳人で、掲句の前書きには「野行吟」とあります。若草が萌え出る春の野へとおもむいて、いくらむしって捨てても惜しくないほどの「春の草」の勢いに感じ入るものがあったのでしょう。
作者は50を過ぎて家庭を築いたものの、幼い子や妻につぎつぎと先立たれ、ひとりぽつんと取り残されたと伝えられているそう。自然界の底知れぬ豊かさに触れたことで、逆説的にもう元には戻らない何かや失った大切な存在を思って途方に暮れている、正気を保っているものの哀しさがあります。
今週のあなたもまた、何度でもよみがえってくる気持ちを新たな仕方で記憶に配列していくべし。
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ハイブリッドな展開
今週のいて座は、他者の目を通してみずからを再発見し、あらためて定義しなおしていくような星回り。
こんにち「人種」という概念は、さまざまな文化のあいだで横たわる、それ以上還元しえない差異を表すきわめて曖昧かつ“便利”なレトリックとなっていますが、例えば、複雑な民族伝統の吸収・融合のうえにみずからのアイデンティティを築いているロシア人について、ロシア・アヴァンギャルドの代表的詩人、フレーブニコフは次のような詩を遺しました。
「僕は、ツンドラとタイガとステップが織りなす、 一つの神々しく鳴りひびく詩行にも似たロシアを思った。」
異なる地帯の動植物のハイブリッドで共生的な生態を、彼は人間の存在観や歴史観につなげてゆくべく、こうしたある種の神秘主義的直感を詩という形で刻印していったのです。
今週のあなたもまた、みずからの内部に胚胎させていた共生的な生態について、きちんと声をあげて語っていくべし。
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業火でGO
今週のやぎ座は、収まるどころか尽きることを知らない、内なる情念があぶり出されていくような星回り。
「をんなわれを風呂に沈めて猫の恋」(加藤直子)は、正直すぎるくらいにみずからの心情を図太く詠った一句。「をんなわれを」と言い切ることで、ずばりと女体の業のようなものを「猫の恋」に重ねてみせたわけです。
そうでなければ、窓の外から聞こえてくる恋猫の声が、いつしか風呂の湯を通して自分自身の身体のうちへと沁みとおってしまったような心地がしたのでしょう。しかしそれも偽りなき大人の情念であり、胸の奥に秘めていた炎のゆらぎというのなら、これも一生のうちの大事な一瞬に違いありません。
今週のあなたもまた、世間体や年相応など関係ない、うそいつわりのない自分の実感を吐きだしていくべし。
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生き残る力の根源にあるもの
今週のみずがめ座は、悩みらしい悩みより深い喜びに立ち返っていくような星回り。
ニーチェは『悲劇の誕生』において、ディオニソス的なものの本質を「力への意志」と呼びましたが、これは権力を渇望することではなく、ニーチェ自身はそれを一種の「むず痒さ」と見なしていました。
すなわち、身体的表面の動揺、私と私ならざるものとの境界地帯で起きる揺らぎであり、それこそが死への衝動を含み込んだ生きる意志としての「力への意志」の働きなのだと。こうした働きの体現者としてのディオニソスは、いかなる既成のありきたりな解答も許さない、氷のように冷たい突き放しとして機能しているのではないでしょうか。
今週のあなたもまた、存在することの意味や実感からできるだけ余計な社会的記号を剝ぎ取っていくことがテーマとなっていきそうです。
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一緒にうずうず
今週のうお座は、自分を大きく包み込んでくれるものにグッと身を預けていこうとするような星回り。
「いづこよりか来たるいのちと春夜ねむる」(細見綾子)は、「春夜(しゅんや)/春の夜」の季節特有の“感じ”を、五七五の十七音に収まらない絶妙な破調で表現してみせています。
どこかうずうずとした気持ちがおさまらない感覚が、冒頭の「いずこよりか」という六音の字余りによって的確に捉えられ、夢のなかでも、そして翌朝目が覚めたあとにも尾を引いていくだろう予感が、再び「春夜ねむる」という六音の字余りと響きあっては、読者を浮き足立たせていく。
今週のあなたもまた、鋭く屹立した「個」としての緊張をどれだけ柔らかに解消していけるかが問われていくでしょう。
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