大前粟生による初の児童書「まるみちゃんとうさぎくん」が、3月16日にポプラ社から発売される。その装画と挿絵を「BEASTARS」「SANDA」の板垣巴留が手がけた。
【大きな画像をもっと見る】「まるみちゃんとうさぎくん」は、外に出ると人々の体が変化してしまうため、ある日を境に外には出てはいけないことが決まってしまった世界のお話。物語に登場する小学4年生のまるみちゃんは、体が変化した人たちを羨ましいと考えていた。一方で転校してきたばかりのうさぎくんは不安を抱えている。イラストを担当した板垣は「はじめての児童書の挿画がこの作品でとても嬉しいです」とコメントした。
■ 大前粟生コメント
「コロナ禍」の最中にこの小説を書き始めました。自分自身の幼少期なども振り返りつつ思うのは、社会的に大変な状況であっても、子どもにとっては、ただただ身の回りが「世界」なんじゃないかな、ということです。学校が休みになっていたあの時期を楽しんでいた子もたくさんいるのではないでしょうか。そして楽しんでいた子たちの中にも、大人とはまた違うベクトルの、その子ならではの悩みがあったりする。「社会がどうなっても君は君だし、君の悩みや君の世界は大 事なんだよ」ということを感じ取ってもらえるとうれしいです。