2022年03月05日 07:01 リアルサウンド
近年では写真をイラスト/絵画風に加工するアプリを利用する人も増えている。例えば家族、例えばペットなど、愛しいものを“作品”として保存することで、また違う角度から思い出作りをすることができる。
(参考:【写真】一見上手な愛猫の絵がプロ講師の添削で柔らかく変化していく様子)
しかし、そんな愛すべきものを自らが描くことで上手に絵に出来たら、どれだけ素晴らしいことかーー。そんな好奇心を掻き立てられるような動画が、水彩画家&絵画講師の柴崎春通氏が運営するチャンネル「Watercolor by Shibasaki」で公開された。
柴崎氏は、1970年に和光大学芸術学科を卒業し、2001年には文化庁派遣在外研究員としてアメリカに留学。「The Art Students League of New York」等で水彩の研究を行っていたキャリアを持つ。そんな“おじいちゃん先生”こと柴崎氏は視聴者から寄せられた絵画を添削し、その映像をYouTubeで公開している。チャンネル登録者数は100万人を突破している。
2月26日に公開された「【絵画の添削16】パッと見上手な猫の絵もプロの画家がお直しすると…? ! 柴崎 水彩画」と題した動画では、59歳の視聴者の方から寄せられた「うちの猫」という水彩&色鉛筆で描かれた絵を添削。ペットの猫が、非常に凛々しく描かれている。
このイラストを受け柴崎氏は「凄いね。よく描けている。猫に存在感がありますね」「かわいいね。とっても表情も豊かだし、向かって右に表情を向けているけれど、体は左という。この構図はなかなか難しいし、だから動きが感じられるんだよね。素敵です」と絶賛した。
その上で始まった柴崎氏の添削。元のイラストが非常に完成度の高いものなので「そんなに直すところはない」と柴崎氏は笑っていたが、克明に描きすぎないことで、フワッとした優しいタッチに仕上げた。ペットと過ごす穏やかな時間を想像させてくれるような作品だ。柴崎氏も「送ってくれた絵の方が力強かったですね」とコメントしていたが、確かに元のイラストと好みはわかれそう。そういう意味で柴崎氏は、新たな描き方を提示してくれたのだろう。
なんといってもこの動画の見どころは、柴崎氏が飼っているネコ(マロンちゃん)が添削中にちょっかいを出してくるところだ。「にゃ~ん」という声が響くたび、見ている視聴者も優しくなれることだろう。そういった癒し効果が柴崎氏のチャンネルにはあるのだ。
ペットを飼っている人は、この動画を見て、水彩画に挑戦してみては? そして次はどんなイラストを添削し、視聴者を喜ばせてくれるのだろうか。柴崎氏の今後の活躍に、ファンは期待しよう。
(中山洋平)