確定申告の締め切りが3月15日に迫ってきました。準備万端な方もいれば、大慌てで作業中という方もいると思いますが、ここでは2022年から個人で仕事を初めた、もしくは始める予定で、確定申告・初心者の方向けに、来年慌てないコツを紹介したいと思います。(文:ファイナンシャルプランナー 佐藤祐一)
(1)何はともあれ、国税庁の確定申告サイトをチェック!
初めての確定申告で、大慌てする人たちの多くが「確定申告の書類を見たことがない」という方々です。
仕事を始める前のタイミングは何かと忙しいものですが、何が経費になるのか、何を記録しておかなければならないのか、などがわかっていないと納税額の予想もつかず、日々どれぐらいのお金を遣っていいのかの検討もつきません。
一度ひととおり書類を見て、何が経費計上できるのかといった点を把握できれば、どんなレシートや領収書が必要なのかもわかります。
(2)レシートは科目ごとに仕分けて、月次で収入や支出を把握
オススメなのが、収入と支出を「毎月」計算しておくことです。
おすすめの方法は、月ごとにジッパー付きの袋を用意し、そこにレシートや領収書を科目ごとにクリップでまとめて入れていくことです。
レシートは毎月1回、表計算ソフト(Excel)や会計ソフト(弥生会計など)に入力し、月次で合計を出しておけば、来年2月になって慌てることもありません。
特に開業したての個人事業主は、収入・支出のバランスをきっちり把握し、それを踏まえて生活費を考えるのが大事ですからね。
さて、この方法の注意点は、ネット決済したもの(紙の領収書がないもの)の扱いです。こういったものは領収書のスクショやPDFなどをデータ保存しておく必要があります。パソコンに年度ごとに確定申告のフォルダを作り、そこにわかりやすいファイル名で保存しておくのがオススメです。
利用したサービスによっては、領収書データの保存期間が「1年間」などと決まっていて、確定申告をしようとデータを見に行ったら保存期間を過ぎていて消えていた、というような悲劇も起こりえます。
こうした電子データの保存し忘れを避けるためにも、毎月、経費精算をする際にきちんと保存しておくのがオススメです。
(3)便利なソフトやアプリ、税理士を活用
ここまでの話を聞いて、もう全てがめんどくさいとか、全然イメージもつかめないという人は、仕事を立ち上げるタイミングで税理士に相談したり、オンライン会計サービス、会計アプリなどを活用し始めるのがおすすめです。
たとえば家計簿アプリは、銀行口座やクレジットカードやQR決済と連動し、自動的に支出を把握してくれます。レシートを写真撮影するだけで自動的に支出の認識してくれるものがあるので、毎月の収支を簡単に把握できます。こういったアプリを使うことで事務業務の負担は大幅に減らせます。
ちょっとでも作業に苦手意識があったり、不安だったりするなら、少なくとも初年度の会計はプロ(専門サービス)に任せて、自分自身は「稼ぐ」部分に集中するのがいいのではないでしょうか!
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【プロフィール】佐藤祐一
投資家・ファイナンシャルプランナー・社会福祉士。2019年から投資で月収を半年で3倍、1年間で5倍にした経験を活かし、人々の金融リテラシーを高めて、夢を叶えるための資産形成のサポートを実施。取り組んでいる投資は株式投資、不動産投資、FX投資、暗号通貨のマイニング、事業投資など。東京、大阪、京都、愛知など日本各地でお金に関する相談やコンサルティング、株式投資のコンサルなどを平均週6名実施し、年間50名を担当。どの投資にも肩入れせずに、お金の考え方を身に着け、良い投資と悪い投資の見極めをできるようにすることを重視している。現在、タイムチケットで相談を受け付けている。