トップへ

5歳の子供の冒険アニメ「アイラブみー」がEテレで、約30の役を満島ひかりが担当

2022年03月02日 18:53  コミックナタリー

コミックナタリー

「アイラブみー」キービジュアル(画像提供:NHK)
5歳の子供を主人公にした冒険アニメーション「アイラブみー」が、3月28日、29日、30日の各日9時30分から10分間、NHK Eテレで放送される。

【大きな画像をもっと見る】

"男らしさ"や"女らしさ"など、社会や文化的につくり出された性差に縛られず、ありのままの自分で生きられる社会になることを目指すプロジェクト「#BeyondGender ジェンダーをこえて」の関連番組。番組では心や体、命に関するふとした疑問をきっかけに、主人公・みーが空想や思考実験を次々と繰り広げていく。3月28日には「なんでパンツをはいているんだろう?」、29日には「くすぐられるのがイヤ!?」、30日には「“ゲジゲジが好き”ってヘン!?」という内容が展開される。

みーをはじめ、パパ、虫好きのムッシー、ゲジゲジ園飼育係、クロコなど、劇中に登場するすべてのキャラクター、約30の役を満島ひかりが1人で担当。脚本は竹村武司、キャラクターデザインはobakが手がける。またオープニング曲はハンバート ハンバートが書き下ろした。満島演じるみーとハンバート ハンバートは“みーとハンバート ハンバート”として共演し、オリジナル楽曲「やってみようソング」「それでいいソング」を番組内で披露する。

■ プロデューサー・藤江千紘コメント
“みー”をはじめ、すべての登場人物の声は満島ひかりさん。収録時には、キャラクターのイラストと脚本をもとに、制作スタッフと“セッション”をするように意見を出し合い、探りながら、キャラクターを一人ずつつくってくださいました。アドリブも盛りだくさんです。満島さんの自由でのびのびとした演技をぜひお楽しみに。元気で優しく、ときたまオトナっぽい発言をする“みー”と仲間たちが対話をしながら、自分のことやまわりの人々、世界のことを少しずつわかろうとしていく物語です。専門家の先生方の監修のもと、脚本家の竹村武司さんがおとなもこどもも楽しめるように執筆してくださいました。ご家庭での会話のきっかけにしていただけたら嬉しいです。

■ 番組監修・汐見稔幸コメント
教育は、自分が生きているこの世界を知り、自分を活かしてくれている他者を知り、そしてそこで生きている自分を知るために行われる営みです。しかし、実際には「自分を知る」ための教育は日本では弱いですね。でも本当はこれが一番大事。自分を知るためには、自分のからだを知り、自分のこころを知ることが大切です。そうすれば「自分を大切にする」ということの意味もわかるはずです。これからの時代、価値観が多様化し、グローバリゼーションが進む中で、道しるべとなる「確かなもの」がよくわからなくなります。だからこそ一層自分を知り、流されない生き方を探ることが必要になるのです。その追求は幼児期からはじめるべきでしょう。21世紀を担っていくこどもたちに、「自分を大切にする」という本当の意味を探るため、このアニメーションを役立てていただけたら幸いです。

■ 特集番組「アイラブみー」
放送日時:2022年3月28日(月)、29日(火)、30日(水)9:30~9:40
放送局:NHK Eテレ

声の出演:満島ひかり
音楽:ハンバート ハンバート
キャラクターデザイン:obak
脚本:竹村武司
監修:遠藤利彦(東京大学大学院教授/発達心理学)、北山ひと美(和光小学校和光幼稚園校園長/性教育)酒井厚(東京都立大学准教授/発達心理学)、汐見稔幸(東京大学名誉教授/教育学・教育人間学・育児学)、田中俊之(大正大学准教授/ジェンダー論・男性学)、細田直哉(聖隷クリストファー大学 准教授/生態心理学)