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ZOZO創業者 前澤友作氏のバスキア作品が競売へ、落札価格は約80億円を上回る見通し

2022年03月02日 10:22  Fashionsnap.com

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ジャン=ミシェル・バスキア「Untitled」(1982年)
ニューヨークのオークションハウス「フィリップス(Phillips)」が、ZOZO創業者でアートコレクターとしても知られる前澤友作氏が所有するジャン=ミシェル・バスキア(Jean-Michel Basquiat)の作品「Untitled」(1982年)を出品すると発表した。5月18日に開催予定の20世紀・コンテンポラリーアート部門のイブニングセールで売買する。落札価格は7000万ドル(約80億円)を超えると予想されている。


 今回の出品作品は、バスキアのキャリアの中でも最大級となる幅約5mの大作。幼少期にニューヨーク近代美術館で見たパブロ・ピカソの名作「ゲルニカ」にインスパイアされ、「激しい怒り」を赤い絵の具で表現した同作は、バスキアの中で最も象徴的な作品の一つとされている。
 前澤氏は2016年5月にニューヨークで開かれたクリスティーズのオークションで同作を約62.4億円で落札。今回のフィリップスのオークションへの出品にあたり、前澤氏は「この作品と過ごした約6年間は、幸せで刺激的な忘れられない時間となりました。アートコレクションとは、自身の成長・変化と共に、常に進化を続け、なるべく多くの人々に共有されるべきものだと信じています。この素晴らしい作品が次の持ち主へと受け継がれ、世界中の人々に楽しんでもらえることを心より願っています。そしてまた、進化を続ける私のアートコレクションを、近い将来完成予定の私の美術館で皆さまにお披露目できることを楽しみにしております」とコメントを寄せた。

 作品への支払いはイーサリアムまたはビットコインの暗号通貨を使用可能。フィリップスはオークションの開催に先立ち、ロンドンやロサンゼルス、台北で同作のプレビューツアーを実施し、その後フィリップスのニューヨーク本社で展示する予定だという。