昨年暮れ、感染者数が一時激減し、「強制出社」という言葉がTwitterのトレンドに入るほど出社を促す企業が増えていました。しかし、オミクロン株による感染拡大に伴い、再度テレワークに戻している企業も多いようです。
しかし、「家で仕事するだとサボるでしょ」と言ってテレワークを認めない人もいると聞きます。肌感覚ですが、特に年配社員の方に多いのではないでしょうか。(株式会社ニット・広報・小澤美佳)
サボる人は、どこで仕事してもサボる
今まで50人以上のメンバーがいる部署や、様々な年齢層の方のマネジメントを経験してきましたが「サボる人は、どこで仕事をしてもサボる」のです。
オフィスで働いていても、デスクでネットサーフィンしている人もいますし、外回りでも喫茶店でマンガを読んでいる人も大勢います。過去に、先輩達が「アポ」とボードに書いていながら、全員で富士急ハイランドへ行っていたということもありました。つまり「テレワークになったからサボる」ということではないのです。
テレワークでは「返事がすぐ来ない。サボっているのではないか」などと疑ったらキリがありません。まず「仕事をしている」と信じましょう。むしろ、テレワークだと働きすぎる方も多いくらいです。
移動時間というオンとオフの切り替えの時間がなくなり、夜中まで物理的に働けてしまいます。「テレワークうつ」という言葉もコロナ禍で出てきたように、真面目なメンバーが働き過ぎで体調・メンタルを壊しやすいということも大いにあります。
相手の様子が分かりにくいのであれば、「少し話せるかな」などコミュニケーションをとり、不安を解消しましょう。
仕事は時間ではなく、成果で判断する
コロナ禍以前は、「9時から17時で働く=仕事」「机に向かっていること=仕事」というような考えの企業も多かったでしょう。テレワークにおいては、仕事やマネジメントへの考え方を変えないといけません。図のように「仕事=成果」と捉えてマネジメントをすることで、テレワーク本来の魅力である【時間の柔軟性】や【自分らしい働き方の選択】ができるようになります。
また、マネージャーの役割は労働時間を管理するのではなく、メンバーの能力を最大化させ、最小の時間・労力で事業を推進していくことがミッションであると考えましょう。
「仕事=時間」という昔の考え方を変えて、新しい働き方に自分もついていくことで、プライベートがより充実したり、副業など新しいことにチャレンジできるようになるでしょう。テレワークを拒否せず、一歩勇気を踏み出してみませんか。
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【プロフィール】小澤美佳
新卒でリクルート入社。採用領域の営業、営業マネージャーを経て、リクナビ副編集長として数多くの大学で講演実施。採用、評価、育成、組織風土醸成など幅広くHR業務に従事。中米ベリーズへ単身移住・起業。その後、ニットに入社し、営業・人事を経て、広報。オンラインファシリテーターとしても活動中。