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テストではトラブルに悩まされたアルファロメオF1、問題解決に自信。ポーパシングの回避方法も見つけたと明かす

2022年03月01日 16:10  AUTOSPORT web

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2022年F1バルセロナテスト1日目 バルテリ・ボッタス(アルファロメオ)
先週バルセロナ-カタロニア・サーキットで行われた第1回目のプレシーズンに置いて、アルファロメオはトラブルに見舞われ、3日間のテストで175周しか走行することができなかった。

 リザーブドライバーのロバート・クビサが走行できたのは9周で、バルテリ・ボッタスは54周、ルーキーの周冠宇は112周を走行したが、数あるトラブルのなかでもギヤボックスの故障が起きていた。

 しかしチーム代表のフレデリック・バスールは、問題のすべての原因を突き止めたことを確信しており、3月にバーレーンで行われる2回目のテストでは、より良好な状態になるだろうと主張した。

「我々には課題があるが、次週に向けて解決できると間違いなく確信している」とバスールは2月27日に行われた新車発表会でメディアに語った。

「バーレーンでは適切な方向へ進めるだろうと思う」

 アルファロメオと多くのF1チームにとってもうひとつの大きな問題は、“ポーパシング”として知られる現象だ。グラウンドエフェクトダウンフォースによって発生するもので、ストレートでマシンがバウンシング(縦揺れ)するところが見られている。

「新レギュレーションの導入時にはいつも起きることだ。新しい問題が発生する」とバスールはコメントした。

「2、3レースが行われる頃には、バウンシングについて話す者は誰もいなくなるだろう。他に議論すべき問題やトピックが出てくるだろう!」

「だがこの件は解決しなければならない。我々側も他のチームも、この最初の3日間で大きく進歩したのを目にした。そうして次週にまた戻ってくる。すべてのチームは新たな設定を用いて完全に調整してくるだろう」

■ポーパシングは予想外だったとアルファロメオTD

 アルファロメオのテクニカルディレクターを務めるヤン・モンショーは、チームは通常は優れた信頼性を実現しているが、新レギュレーションの導入により、設計と開発プログラムを限界まで押し進めなければならなかったと語った。

「この新車については、基本的に重量の影響があることから、我々はいくつかの設計機能を極端なものにする必要があった」とモンショーは話した。

「あちこちに解決すべき問題があるが、我々はうまく処理することができると比較的自信を持っている。ある程度までは、シーズン中に問題が起きるよりも今起きる方がいい」

「通常、こうした問題を確実に修正する。それが私たちがテストを行う理由でもある。もっと走行距離を稼ぎたかったのは確かだ。だがこのようになった。それを変えることはできない」

「かなりの数の問題を修正するのに1週間半以上ある。第2回のテストがはるかにスムーズに進むことを願っている。私は概して自信を持っている」

 またモンショーはチームがポーパシングの問題が出ることを予想しておらず、スペインでそのような問題が発生したことに“少々驚いていた”と認めた。

「バウンシングの件はあの週のトピックだったが、主に1日目と、2日目のスタート時に問題になった」とモンショーは『The Race』に語った。

「3日目に起きたことは実際にはバウンシングとは関係がなく、細かい機械的なトラブルだった」

「我々はこの問題をコントロールできると考えている。主にフロアにいくつか改良を加えることで、最適な(ライドハイト)状態に近づくことができるだろう」

「最初の週にバウンシングを回避する方法を見つけたが、いくつか妥協しなければならないことがある。なぜなら我々が望むマシンの最適な状態を少し変更しなければならないからだ」

「だが現在のルールの状況により、当初考えていたよりもわずかに高い位置で落ち着かせなければならないだろうと予想している。問題なのは、どれだけ高くなるかということだ。3mmから5mmだろうか? それとも20mmだろうか? それが5mmであるといいのだが。そうすればマシンの修正が少なくてすむ。そのうち分かるだろう」

「1カ月ほどで話をすることができる。その頃にはさらに正確な回答ができるようになるだろう」