新しく就職・転職する職場の人間関係は入社してみないとわからない。入社前から「職場の人間関係は良好だ」とわかっていれば安心だろう。ところが、それが全くのウソだったという経験談が、キャリコネニュースに寄せられた。(文:林加奈)
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面接で「パワハラとは無縁」と聞いていたのに……
保育士として働く30代女性(山形県/年収350万円)もその一人。就職エージェントを通じて紹介してもらった保育園は、お願いした条件とほとんど違っていたという。女性は
「人間関係だけは良いと聞いていた。しかし、入ってすぐにいじめにあった」
と相手の嘘を振り返る。わずか1か月で退職したときは「必死に引き留められたが、最初からそうなるならもう少しまともな条件の保育園を探してほしかった……」と憤りを綴っていた。
また、60代女性(埼玉県/年収100万円未満)は老人施設の調理補助の仕事を始める際、面接で「パワハラとは無縁」であることを確認した上で入社した。ところが
「人によって疾患の違いによる食材はカトラリーの種類が異なり、日によっても違うため短期間で覚えるのは不可能なのに、自分の子と同じくらいの年齢の若い先輩に聞くたびに嫌な顔をされた。ため息交じりで嫌々説明をして自分で判断して動くと、それが間違っていなくても『ったくー、何も知らねーくせに一人で動いてんじゃねーよっ』と罵られることたびたび。お嫁入前の女の子がこんな言葉を……、とあっけにとられる」
人間関係だけでなく「給与時給は最低額。休憩場所もなし」などと労働条件にも不満が募った女性は、7日で退職。「ほっとした、二度と近くにも行きたくない」と安堵した様子で綴った。