トップへ

BE:FIRSTだからこそ発信できる、楽曲を通じたメッセージ 歌詞に込められた決意を体現する存在に

2022年03月01日 06:01  リアルサウンド

リアルサウンド

BE:FIRST「Brave Generation」

 本日3月1日から『ZIP!』(日本テレビ系)内の朝ドラマ「サヨウナラのその前に」がスタートする。その主題歌となっているのは、BE:FIRSTの「Bye-Good-Bye」だ。全貌はまだ明かされていないが、楽曲が使用されているドラマのPR動画を見てみると、これまでの楽曲とはひと味違ったサウンドのよう。BE:FIRSTのまた新しい一面が見えそうだ。


(関連:BE:FIRST、ライブパフォーマンス映像から見えるグループの進化 努力を自信に変えて魅了する7人の姿


 彼らのこれまでの楽曲を振り返ると多種多様であり、“BE:FIRSTっぽさ”が凝り固まっていない。サウンドだけ取ってみてもプレデビュー曲「Shining One」はどことなくSKY-HIイズムが感じられるダンスサウンド、デビューシングル表題曲「Gifted.」は冷静さと情熱が共存しているエモーショナルなメロディ、2ndシングル先行配信曲「Brave Generation」はギターリフとシンセ音が印象的なロックサウンドと、全く違う。もちろんパフォーマンスやステージ上で見える7人の表情も楽曲によって異なっており、彼らの表現力の幅を実感する。だが、楽曲に込められているメッセージには共通点がありそうだ。


 「未来に向かって走り出すボーイズたちの輝きが詰まった珠玉のダンストラック」とされている「Shining One」の歌詞に注目してみると、味気ない毎日を送ってきたボーイズたちが夢を掴んだことで輝き始めた様子が描かれているように見える。また、新しいスタートを切ったことで溢れ出る喜びも表現されているのではないだろうか。


 そして「原石を磨きあげたことで『ギフテッド』と世の中から言われるようになった彼らが歌うからこそ説得力が増す楽曲」という「Gifted.」。“天賦の才”という意味のタイトルだが、歌詞を見ると単に生まれ持った才能を指すのではなく、持っている武器を徹底的に磨いたことで天賦の才と遜色ないくらいになったという意味が伝わってくる。そして、自分たちの努力で生み出した“Gifted”を持ってアーティストとしての土俵に上がったことへの決意も込められているのではないだろうか。


 さらに、SKY-HIとNovel Coreが作詞を手掛けた「Brave Generation」は、突き進むことの大切さを表現。そして、オーディション『THE FIRST』に参加するまで思うように夢を掴むことができなかったBE:FIRSTメンバーが、「俺たちは進んでいく、進化していく」と決意しているようにも見える。


 これらは、多くの努力と共に有言実行してきたBE:FIRSTだからこそ発信できるメッセージではないだろうか。楽曲に込められている決意やメッセージを体現する存在だからこそ、多くの人に届いているのだろう。また、それだけではなく、これらのメッセージにはリスナーの背中をそっと押す一面もあるように感じる。「Shining One」はBE:FIRSTと同じく新たなスタートを切った人たちへ「一緒にワクワクしながら楽しんでいこう」と寄り添うメッセージ、「Gifted.」には「武器を磨くことで誰でもギフテッドを持ち得る可能性を秘めている」という心強いメッセージ、「Brave Generation」には「苦しい時代だけど一緒に突き進んでいこう」と励ますメッセージが含まれているのではないだろうか。一方的にリスナーに発信するのではなく、寄り添う一面があるからこそ、BE:FIRSTの楽曲を聴くと元気をもらえるのかもしれない。


 ドラマ主題歌として本日オンエアされる「Bye-Good-Bye」は“さようならをポジティブに捉えた曲”ということで、これまで同様BE:FIRSTらしい力強いアティテュードとリスナーに寄り添った優しさが含まれていそうだ。楽曲の全体像が公開される日が待ち遠しい。(高橋梓)