性別によって職場で待遇差を感じることがある。キャリコネニュースには「男だから」「女だから」と性別による決めつけに苦しんだ人からの声が尽きない。今回は、仕事で悔しい思いをしたことがある女性たちの声を紹介する。(文:コティマム)
キャリコネニュースではジェンダーギャップをテーマにしたアンケートを実施しています。回答はこちらから https://questant.jp/q/ZYVZFJ4M
部長職になれなかった女性「私が男だったらなれたんだろうな」
東京都の50代女性(福祉・介護/正社員/年収550万円)は、昇進に関して悔しい思いをした。
「部長が定年退職。次は誰?って時に、周りは、私だろうと誰もが言ってたのに、人事部が他から連れてきた人になった。私が男だったらなれたんだろうな。それとも、実力不足?」
女性は「真相はわかりませんが、モチベーションガタ落ちです」と切ない気持ちを滲ませている。
女性は「戦力としてわざわざ育てるのがもったいない」
埼玉県の20代女性(専業主婦)は、働き始めたばかりの頃に味わった不公平感を振り返る。
「新卒で整骨院勤務していた頃、鍼灸師として雇われたのに、『女のほうがイメージいいから』という理由だけで受付メインにやらされて、一年間全く現場経験をさせてもらえなかった。男性はとにかく場数を踏む機会を設けられた」
女性によれば、受付に回された理由には
「女は結婚したらどうせ退職していなくなるから。戦力としてわざわざ育てる時間がもったいないから」
という勝手な決めつけもあったようだ。その接骨院は「男性は、結婚して家庭を持つのに躊躇しないように場数を踏ませて、ある程度早い段階で昇給させている」という。
女性は「会社的にも結婚してる男性が多い方が、『未来のある良い会社のイメージ』がつき、新卒で男性が入ってきやすい」と不満げに推察していた。