「手取り20万円以下の派遣社員同士で結婚し、2人で生活してます」
こう語るのは、大分県で暮らす30代後半の男性だ。現在メーカー系（電気・電子・機械系）企業で勤務しており年収およそ300万円、手取りは月19万円だという。抱えている悩みや現在の生活感について、キャリコネニュースに明かした。（文：福岡ちはや）
※キャリコネニュースでは「手取り20万円以下の人」にアンケートを実施しています。回答はこちらから https://questant.jp/q/6V8RFE22
「派遣社員同士で結婚。収入が増える見込みはなく……」
男性夫婦には、まだ子どもがいない。その理由について、
「育児のことを考えると暗い気持ちになります。もう2人とも30代ですが、派遣では収入が増える見込みがないため心に余裕なく、子作りする勇気はありません」
と綴る。もちろん、必要資金を貯めるための努力はしているという。
「車や衣服・家具はリユース品や展示セール品を中心に購入してなんとか貯金してますが、思うように増えません。食生活は健康のことを考え、PFCバランス（編注：三大栄養素であるタンパク質・脂質・炭水化物のバランス）と必要カロリーを満たせるようにしていますが、野菜は節約のためほとんど購入を我慢しています。タンパク質摂取は鶏胸肉の毎日です。慢性的な野菜不足のためお通じや体臭、おならの臭いなどはとても気になります」
年収300万円であっても、共働きなら世帯年収はもう少し多いだろう。しかし二人とも非正規雇用という不安感が、野菜すら購入できないという深刻さを招いていることがうかがえる。
また男性はペットを飼いたい気持ちがあるようで、
「犬猫は無理です。小動物程度ならペットは飼えますが、普段趣味に使うお金をエサ代に使っている感覚です」
とも述べていた。そのような感覚だと、ペットを飼っても癒しになるどころかギスギスした気持ちになりそうだ。
