ハースF1チームの代表ギュンター・シュタイナーは、タイトルパートナーであるロシア企業ウラルカリとの契約を今後継続するかどうかについて、来週問題を整理すると語った。2月24日、ロシアがウクライナへの軍事侵攻を開始したことを受け、ハースは25日のバルセロナテストでは、ウラルカリのロゴとロシアをイメージするカラーをマシンから外して走行した。
ハースは2021年からロシアの大手肥料会社ウラルカリとタイトルパートナー契約を結んでおり、同社の大株主であるドミトリー・マゼピンの息子ニキータが、2021年、レースドライバーとしてチームに加入した。
現在、国際的にロシアへの批判が高まっており、新たな制裁措置も打ち出されている。F1は25日、今年のロシアGPを中止することを発表した。
ウラルカリとの契約について、シュタイナー代表は次のようにコメントした。
「我々は昨日、(ウラルカリの)ロゴを外した。来週には法的な問題をすべて整理しなければならない。その法的問題に関してはお話しできない」
「今日それをやるつもりはない、ということだ。昨日、チームのパートナーたちと共に、決断を下した。残りの問題に来週取り組む必要がある」
シュタイナーは、ウラルカリとの契約を失っても、ハースのF1活動に影響が出ることはないと主張している。
「このことによって、競技の面で後退するようなことはない。商業的な問題を解決すればよい。それを今後数週間のうちに行っていく」
「チームに影響はないし、チームの運営や活動、今シーズンの計画に、何の影響もない」
「資金調達の手段はたくさんある。その点で一切問題はない」
一方、シュタイナーは、ニキータ・マゼピンとの2022年契約はいまや確実なものではないと示唆した。
「それについて解決する必要がある。今起こっていることについて、すべて我々が決定するわけではない」とシュタイナーは言う。
「政府も絡んでくる。私には彼らに対して何の力もない。ウクライナの状況や展開を見ていく必要もある」
マゼピンは、25日の走行を終えた後、ファンに向けてメッセージを発信した。
「僕のファンの皆さん、そしてフォロワーの皆さんへ。今は困難な時期であり、僕は、多くの言われていること、行われていることをコントロールすることができません」
「ハースチームのためにベストを尽くし、懸命に働き、自分がコントロールできることに集中することを選択しました」
「皆さんのご理解と支援に深く感謝します」