2月25日にF1バルセロナテストが3日目最終日を迎え、レッドブル・レーシングは、午前にマックス・フェルスタッペン、午後にセルジオ・ペレスを走らせた。この日の午後は、人工的なウエットコンディションが作られたなかでウエットタイヤのテストも行われた。午後のセッション終盤は、路面が乾き、各車がドライタイヤで走行している。
フェルスタッペンは59周を走り、1分19秒756(C3タイヤ)で16人中4番手、ペレスは74周を走りこみ、1分19秒556(C4タイヤ)で3番手となった。
「走行においてはすべてがうまくいったし、マシンの感触は良かった」とフェルスタッペンは語った。
「ただ、今日の午前セッションでは、何度も赤旗が出て、中断を強いられ、予定していたプログラムをすべてこなすことはできなかった」
「今日は、初日に行った作業を継続した。それがバルセロナテストで一番大事な目標だった。ポジティブだったのは、マシンがスムーズに走っていることだ。今はまだラップタイムのことは気にしていない。そこに目を向けるのは、バーレーンGPの予選Q3を迎えた時だ。今はとにかくたくさんの周回を走り、マシンのあらゆる面についてしっかり確認することに集中している」
「今週は、RB18で走ることをとても楽しんだ。バランスが安定していて、見た目もクールだ。乗ることができてうれしかった」
「前のマシンにぴったりついていくことが、今年のマシンでは少しはたやすくなっているように思う。もちろん、開幕戦で皆が同じタイヤと燃料量で走るまでは、実際に変わったかどうかは分からないだろうけど、第一印象としては、一歩前進したと思う」
ペレスは、「僕たちには良いベースラインがあるし、ポテンシャルも高いと思う」と語った。
「まだテストが始まったばかりだけど、バーレーンまでにしっかり前進できればうれしいね。バルセロナで集めたすべてのデータを活用して、改善し続けていきたい」
「ドライビング、マシンやチームへの適応の仕方を通して、それを最大限に活用するベストな方法を学習し続けることが重要だ。今シーズンの課題は、新しいレギュレーションのもとで週末を通して最大の結果を出すことだと思っている」
レースエンジニアリング責任者のギヨーム・ロケリンは、バルセロナでは全体的に満足いくテストができたと振り返った。
「今日はいい一日だった。ドライバーも満足しているし、まずまずのラップタイムを出すこともできた」
「総括すると、ニューマシンを初めて導入したテストでありながら、大きな期待感を覚える数日を過ごすことができたと思う。私にとって最もうれしいのは、堅実なプラットフォームを築き、スタート地点となる方向性を確保していることだ。バーレーンまでに、ここで学んだことをしっかりまとめあげていく。大きなステップを目指すより、慎重な判断をしていくことになる」