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パク・ミニョン、『気象庁の人々』でもラブコメの女王の貫禄 年下男子との恋で本領発揮?

2022年02月26日 08:31  リアルサウンド

リアルサウンド

『気象庁の人々:社内恋愛は予測不能?!』(写真はJTBC公式サイトより)

 Netflixにて配信中の『気象庁の人々:社内恋愛は予測不能?!』(以下、『気象庁の人々』)では、ユジン(ユラ)との浮気がきっかけで婚約者であるギジュン(ユン・バク)と破談になったハギョン(パク・ミニョン)は、首都圏庁から出向してきたシウ(ソン・ガン)と酔った勢いで寝てしまう。ハギョンは一連の出来事とともにシウを忘れようと思ったが、シウは彼女がチーム長を務める総括2課に配属され、正式に部下となった。


【写真】パク・ミニョンのおでこに手を当てるソン・ガン


 黄海への波浪特報によって海に出ることができない泰安の漁師たちによる抗議を踏まえ、総括2課で議論が行われた。一度は波浪特報の解除を見送るも、不満を募らせた漁師たちの抗議が活発になり、ギジュンは予報局に特報解除の予告を出すように求める。しかし、ハギョンはそれを断り、ギジュンはそれは公私行動ではないかと疑い始める。


 社内恋愛の末に別れ、いくら気まずいからと言って、ハギョンが仕事で嫌がらせをすると考えるギジュンの度量の狭さに呆れるハギョン。人命に関わることで嫌がらせをしないとギジュンの意見を一蹴して言い負かし、芯の強さを見せた。


 ギジュンは器が小さく、すぐにカッとなってしまう性格のようだが、ハギョンは、彼との恋愛を振り返った際、堅実で堅実と捉えており、心が広く感じられる。別の日に濃霧の取材に来たユジンに対しても私情を挟まず、丁寧に受け答えをする立派なキャリアウーマンなのだ。


 最年少でチーム長に抜擢されるほど優秀で仕事ができるハギョンだが、独自の知識と経験に基づいたデータで天気を予報するシウとは意見が対立することが多い。一方、プライベートではご飯を食べながら恋愛話をしたりと息が合うハギョンとシウ。一夜を過ごしてたことから、ハギョンはシウとの距離感をやたらと気にしたり、意識をして過剰に反応したりと好意を抱いているような素振りも。しかし、二度としないと決めた社内恋愛である上に、シウの「一度寝たぐらいで付き合おうとは言いません」という言葉に引っかかっていたが、彼女の様子から好意に感づいたシウは「僕は中途半端な関係はイヤです」と提案し、秘密の社内恋愛がスタートした。


 付き合うことになった2人だが、ギジュンの時のように社内恋愛を周囲に知られたくないハギョンは、シウが同僚たちと会話をしている時に話を遮って大量の仕事を頼むという、お茶目で違和感のある行動を見せたが、周囲からはシウがハギョンに目を付けられたと思うような印象を与え、恋愛関係を払拭することに成功した。その反面、社内恋愛を必死に隠すあまり、仕事を頼んでしまったシウの様子が気になってテレビ電話を掛けたり、自分の仕事の相談で何度も電話を掛けたりするという、社内ではクールに振る舞う彼女から想像できない可愛い部分もあるのだ。


 パク・ミニョンと言えば、『トキメキ☆成均館スキャンダル』で一躍、有名となり、『ヒ
ーラー~最高の恋人~』や『シティーハンター in Seoul』などのロマンス作品にも出演し、最近では『キム秘書はいったいなぜ?』や『彼女の私生活』を通じて、クールで仕事はできるが、恋愛には疎い女性を演じてきた。コミカルなシーンでは感情を豊かに表現する一方で、ラブシーンは彼女の容姿端麗なルックスを活かしながら、相手との抜群の相性でキスシーンやハグをリアルに見せるという、ギャップで多くの視聴者を魅了し、今では「ラブコメの女王」と称されているほど。『気象庁の人々』では演じるハギョンは、一見、冷たい人柄にも見られがちだが、プライベートでは可愛らしい姿を見せるギャップを持った女性だ。これまでにラブコメ作品で高く指示されてきた、彼女の演技力が発揮されるのは間違いないだろう。


 本作では、登場人物たちの仕事と恋愛の両立に奮闘する姿が描かれ、第4話のタイトル「視程」は、はっきりと目に見える距離を意味している。社内にバレたら関係を終わらせると決めているハギョンと、そのことを理解しているシウの視程は遠いだろう。しかし、社内での心の声による駆け引きや、2人でいる時の空気からは目に見えない部分での、ハギョンとシウの距離の近さを感じる。これからも2人は視程を保ち、関係を隠し通すことができるのだろうか。


(山賀萌江)