2月25日(金)、F1は、2022年シーズンの第17戦に予定していたロシアGPの開催を中止すると発表した。
ロシアがウクライナへ軍事侵攻を行ったことにより、世界中で非難の声が上がり、F1にも影響が及んでいた。F1は24日(木)に「我々は状況を注意深く見守り続ける」と声明を発表し、同日夜にはステファノ・ドメニカリCEOが全10チームとの会議を行いロシアGPの開催可否について協議することを明らかにしていた。
また、スペインのバルセロナ-カタロニア・サーキットで行われている第1回目のプレシーズンテストの3日目において、ハースはタイトルスポンサーを務めるロシアの大手肥料会社『ウラルカリ』のロゴや、赤と青のラインをマシンから撤去した。
9月23~25日に予定されていたロシアGPの中止について、F1が発表した声明は以下の通りだ。
「FIA F1世界選手権は、人々を団結させ、国をひとつにするというポジティブなビジョンを持って、世界各国を訪れている」
「我々はウクライナの動向を見て悲しみ、ショックを受けており、現在の状況の迅速かつ平和的な解決を願っている」
「木曜日の夜、F1、FIA、そしてチームが我々のスポーツの立場について話し合った。すべての関係者の見解を含めて、現在の状況ではロシアGPの開催は不可能だという結論に達した」
なお、現時点でロシアGPの代替レースなどについては発表されていない。またソチでのレースを予定していたFIA-F2も、「F1と同じ決定に至った」と公式ツイッターで明かしている。