3月4~6日の2022年シーズン開幕を控え、南半球オーストラリア大陸を代表するツーリングカー選手権、RSCレプコ・スーパーカー・チャンピオンシップに参戦する各陣営が、2022年仕様のマシンカラーリングとチーム体制をアナウンス。2021年にはTCRオーストラリアのチャンピオンも獲得したエースのチャズ・モスタートに加え、新たにニック・パーカットが加入したウォーキンショー・アンドレッティ・ユナイテッド(WAU)は、シーズン終盤に設定された伝統の1戦『バサースト1000』に向け、ファビアン・クルサードとウォーレン・ラフの耐久カップ登録ドライバー起用を決めている。
新たなシーズンに向け、すでにフォード陣営のグローブ・レーシングや王者トリプルエイト・レースエンジニアリングのレッドブル・アンポル・レーシングがラウンチを済ませているRSCだが、強豪2チームに続きマット・ストーン・レーシング(MSR)やWAU、エレバス・モータースポーツなど各チームが続々と2022年仕様“リバリー”をお披露目した。
2022年はジャック・ルブロークにトッド・ヘイゼルウッドの『ホールデン・コモドアZB』2台で挑むMSRは、新しいタイトルスポンサーとカラーリングを公開し、今季はトラック・アシスト・レーシングのエントリー名で挑むことをアナウンスした。
「彼らとの関係を2台のクルマのプログラムに拡大させることで、チームのパフォーマンスを前進させ、成長するための素晴らしい基盤が得られた」と語るのは、MSR代表のマット・ストーン。
「すべてのパートナーが参加を継続し、はるかに大きな複数年のプログラムにステップアップできたことを非常にうれしく思っている」
一方、エースより一足先に2022年仕様を公開したWAUのパーカットは「モービル1・NTIレーシングとして彩られたクルマを見て、本当に気分が高まった」と、チーム復帰への意欲を語った。
「前回このチームに所属したときも、このスポーツでかなりクールな歴史を持つモービル1と戦えることにワクワクした。ふたたび彼らを代表できることは素晴らしいことだし、心から誇りに思っている」
■新生プレミエア・レーシングはコカ・コーラとサブウェイをメインスポンサーに迎えた
そのWAUは、2021年の『バサースト1000』でチャズ・モスタート/リー・ホールズワース組が“グレイトレース”制覇を成し遂げたが、その活躍を受けホールズワースがグローブ・レーシングで今季のレギュラーシートを確保したことにより、新たにファビアン・クルサードとウォーレン・ラフのコドライバー契約をアナウンスした。
「2022年に向けWAUに加入できるのは素晴らしいことだ。今年のバサーストで一緒に何ができるか、本当に楽しみだし興奮している」と、このオフにはチーム・シドニーの買収によりレギュラーシートを失っていたクルサード。
「この1月に、今季フルタイムでドライブする予定がないことを知らされたとき、僕の焦点は『バサーストで勝つため、最良の機会であると感じるもの』に自分自身を合わせることに変わった。それがここにあったんだ!」
そのチーム・シドニー改め、新生プレミエア・レーシングとして参戦するクリス・ピサー、ギャリー・ヤコブセンの2台は、引き続きコカ・コーラをフィーチャーした22号車と、新たにサブウェイをメインパートナーに迎えた76号車を公開。エレバスも初代TCRオーストラリア王者ウィル・ブラウンを若きエースに据え、ブロディ・コステッキとともにメインパートナーであるブースト・モバイルを前面に押し出したカラーリングを披露した。
また、ティックフォード・レーシングはキャメロン・ウォーターズのおなじみモンスター・エナジー・レーシング6号車と、地元服飾ブランドのトレイディーが支援するジェイク・コステッキのリバリーをお披露目し、ホールデン4台体制のブラッド・ジョーンズ・レーシング(BJR)も、ジャック・スミス(4号車)と新加入のアンドレ・ハイムガートナー(8号車)、ブライス・フルウッド(14号車)、そしてマコーレー・ジョーンズ(96号車)それぞれの新カラーリングを公開している。