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WRC第2戦スウェーデン開幕。トヨタのロバンペラがシェイクダウン最速、勝田貴元は4番手

2022年02月25日 12:10  AUTOSPORT web

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シェイクダウンでトップタイムを記録したカッレ・ロバンペラ(トヨタGRヤリス・ラリー1) 2022年WRC第2戦スウェーデン
2月24日、WRC世界ラリー選手権第2戦スウェーデンが開幕した。この日は競技開始前に車両のチェックを行うシェイクダウンが実施され、TOYOTA GAZOO Racing WRTのカッレ・ロバンペラ(トヨタGRヤリス・ラリー1)がトップタイムをマークした。

 2年ぶりの開催となるラリー・スウェーデンは、シーズン唯一のフルスノーラリーだ。今大会はより厳しいウインターコンディションを求め、開催地が北部の都市ウメオに移されている。シェイクダウンはそのウメオから10kmほど西にある田園地帯に設定された全長7.59kmのステージが舞台となった。

 現地は先週こそマイナス20℃を記録する日が続いたものの、シェイクダウンが行われた24日は0℃前後で推移。雨やみぞれが降るコンディションのなか朝9時からセッションがスタートした。

 ティエリー・ヌービル(ヒュンダイi20 Nラリー1)や勝田貴元(トヨタGRヤリス・ラリー1)が“スノーバンク”と呼ばれる雪の壁に捕まった1回目の走行でトップに立ったのは、3分35秒4を記録したオット・タナク(ヒュンダイi20 Nラリー1)だった。

 続く2度目のランで勝田がこのタイムを更新。3分25秒2の暫定ベストタイムをマークする。なお、勝田はスノーバンクに激突した影響で雪をラジエーターに詰まらせたため、1走目ではエンジンをセーブするためにスロー走行でフィニッシュまでクルマを運んだ。その後、トヨタGRヤリス・ラリー1はトレーラーでサービスに戻されていた。

 各車が3度目の走行に入ると、ロバンペラが3分22秒4までタイムを伸ばしてトップに躍り出る。これに対してタナクが3分22秒7というタイムで接近するが0.3秒及ばず。21歳のフライング・フィンが同ステージで記録した平均スピードは135km/hだった。

 ロバンペラは、「ストレートでのフィーリングはとてもポジティブだった」とWRC公式サイト『WRC.com』に語った。

「僕たちが先頭だったとはいえ、少し雨が降っていたので路面が凍結していて、最初のパスではそれほど悪くなかったと思う。全体的にかなりポジティブな感触だったよ」

 3分22秒台のタイムをマークしたトップ2の後方、総合3番手には1回目のランで約5分のタイムロスを喫したヌービルが入った。彼のタイムは3分23秒2。3度目の走行でさらにタイムを伸ばした勝田は、そこから0.4秒差の総合4番手となっている。
 
 総合5番手以降はクレイグ・ブリーン(フォード・プーマ・ラリー1)、ガス・グリーンスミス(フォード・プーマ・ラリー1)のMスポーツ・フォード勢が続き、トヨタのエルフィン・エバンス(トヨタGRヤリス・ラリー1)が3分25秒1というタイムで総合7番手に。
 
 同8番手は母国戦を迎えているオリバー・ソルベルグ(ヒュンダイi20 Nラリー1)。以下、エサペッカ・ラッピ(トヨタGRヤリス・ラリー1)、アドリアン・フルモー(フォード・プーマ・ラリー1)と続くトップ10オーダーとなっている。

■2022年WRC第2戦ラリー・スウェーデン シェイクダウン結果
Pos.No.DriverMachineTime169K.ロバンペラトヨタGRヤリス・ラリー13'22.428O.タナクヒュンダイi20 Nラリー13'22.7311T.ヌービルヒュンダイi20 Nラリー13'23.2418勝田貴元トヨタGRヤリス・ラリー13'23.6542C.ブリーンフォード・プーマ・ラリー13'24.7644G.グリーンスミスフォード・プーマ・ラリー13'25.1733E.エバンストヨタGRヤリス・ラリー13'25.482O.ソルベルグヒュンダイi20 Nラリー13'25.494E.ラッピトヨタGRヤリス・ラリー13'25.71016A.フルモーフォード・プーマ・ラリー13'30.7
※リザルトは編集部集計