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「SHIBUYA109×水溜りボンド」コラボに見た、「楽しい」が広がっていく幸せ

2022年02月25日 11:51  リアルサウンド

リアルサウンド

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 40周年を迎えるSHIBUYA109が、平成最後のコラボ相手に選んだのは、人気YouTuberの水溜りボンドだった。水溜りボンドは、今や他に類を見ない4年以上も毎日投稿を続けている“努力の天才“コンビ。ドッキリ、実験、無人島、都市伝説、トレンドのレシピやゲーム……など、おもしろいこと・気になることを追求していくストイックさと、相方や仲間に対する愛情深さで、多くのファンを魅了しきた。現在、チャンネル登録者数391万人超。いよいよ400万人突破へのカウントダウンが見えてきたところだ。


(参考:人々を魅了する「水溜りボンド」という実験ーー『Quick Japan』特集に寄せて


 「俺らの視聴者さんは、だいたい男だから」彼らの口からは度々そんなネタが話され、若い女性の聖地(と彼らが信じ込む)原宿を味方にしようと模索する動画を配信し、笑いを誘ってきた。そうした努力(?)の甲斐あって、彼らのイベントにはいつも若い女性ファンが多く駆けつけている。尖った笑いもありつつ、女性たちが愛でずにいられない友情や青春の“キュン“を感じられる水溜りボンドだからこそ、今回109とのコラボに漕ぎ着けることができたのだろう。


 4月24日からスタートした『SHIBUYA109×水溜りボンド 40th Anniversary SPECIAL COLLABO HEISEI >> REIWA CAMPAIGN』は、まさに大盛況。SHIBUYA109シリンダーには、水溜りボンドに加えて、東海オンエア、パオパオチャンネル、アバンティーズと、彼らが愛してやまない仲間の姿も。まさに、彼らの努力と、そして仲間への想いが形になった、そんなビジュアルにグッときてしまう。


 施設内には、109ヶ所もクリエイターたちのビジュアルが飾られており、「全部見つけるまで帰れま10」なんていう脳内YouTuber体験もできそうだ。8Fに展開されたポップアップストアに向かうと、おなじみのBGM「CAT LIFE」が。販売されているグッズも、2頭身キャラになったラバーキーホルダーやウォーターキーホルダー、着ぐるみ姿のふたりがデザインされたキリンとライオンのTシャツなど、109らしく「カワイイ」がいっぱいだ。特にポーチは、当日分が即完売してしまうほどの人気なので、ご希望の方は早めの来店がおすすめ。


 水溜りボンド×東海オンエアの“水溜りオンエア“のキューピーは、文系・理系に分かれているところも、ファン心をくすぐる仕上がりだ。だが、そんな「カワイイ」グッズの中で、異彩を放っていたのが『水溜りオンエア インターホンキーホルダー』だ。パッケージには「ピンポンダッシュ注意!」とカンタ、トミー、てつや、しばゆー、りょう、としみつ、ゆめまる、虫眼鏡の名前のみが記されており、どんな内容なのか詳細は書いていない。これは、買うしかないではないか。


 インターホン越しの声を再現したものなので、「え? 誰? 何て言った?」となかなか聞き取れない部分もあるが、それもまた一興。何度も聴き込むうちに、「全員聞き分けられるまで帰れま10」とまたまた脳内YouTuber体験だ。トミーのマシンガン早口や、てつやのあの事件を連想させる自虐ネタ、としみつのスベリ知らずなあのモノマネ……と、そこは「カワイイ」よりも「おもしろい」に突き抜ける彼らが愛しく、一周回って「カワイイ」に行きつく。


 4月28日には、さらに「カワイイ」を連呼してしまいそうな、コラボカフェがオープン。一方で、MAGNET by SHIBUYA109にてトークライブが開催されるなど、さらに盛り上がりを見せるコラボキャンペーン。ひたむきに挑戦し続ける尊さ、仲間と「楽しい」を求め続ける喜び、そして「楽しい」が広がっていく幸せ。水溜りボンドの動画には、そんな人生のきらめきが詰まっている。彼らの努力の結晶ともいえる動画たちを見返し、109へと繰り出すのも、いいGWになりそうだ。


(佐藤結衣)