スペイン・バルセロナでの2022年第1回プレシーズンテストが、2月24日、2日目を迎えた。ドライコンディションのなか、10チーム16人のドライバーが走行、最速タイムを記録したのはシャルル・ルクレール(フェラーリ)、2番手にピエール・ガスリー(アルファタウリ)、3番手に午前セッションでトップだったダニエル・リカルド(マクラーレン)が続いた。この日午前中にセルジオ・ペレス(レッドブル)がコース上でストップ、今週のテストで初の赤旗がもたらした。午後にはニキータ・マゼピン(ハース)がマシンを止める場面もあった。
この日のルクレールが記録した最速タイムは、1分19秒689(C3タイヤ)。長時間にわたりリカルドがトップに位置していたが、ルクレールは午後のセッション終盤でタイムを塗り替えて首位に立った。2番手ガスリーのタイムは1分19秒918(C4タイヤ)、3番手リカルドのタイムは1分20秒288(C4タイヤ)だった。
この日最多周回を走ったドライバーはガスリー(147周)、チームとしては前日に引き続きフェラーリが最多で、ルクレールとカルロス・サインツのふたりで150周を走行した。
この日テストに初登場したのは、今年唯一のルーキーである周冠宇(アルファロメオ)、ペレス、リカルド、ガスリー、エステバン・オコン(アルピーヌ)。
アルファロメオは初日にトラブルが発生、合計32周しか走行できず、問題修復にあたってテスト2日目を迎えたが、「小さな問題」が発生したとして、午前担当のバルテリ・ボッタスは長時間ガレージで過ごした。しかし幸い、ルーキーの周は71周を走りこむことができ、10番手タイムを記録した。
ペレスは午前セッション終盤にターン13でストップ。これにより今年初の赤旗が出て、セッションが中断された。原因はレッドブルRB18にギヤボックスのトラブルが発生したことで、ペレスがコースに復帰できたのは、午後のセッション残り約1時間になってからだった。
一方、午後のセッション開始から約1時間半後、ハースのマゼピンが燃料ポンプのダメージによりコース上でストップ、この日2度目の赤旗が出た。マゼピンは残り約100分のところで走行を再開することができた。
この日、タイムが最下位、周回数も40周にとどまったルイス・ハミルトンについて、メルセデスは、データロギングの問題で走行開始が遅れ、センサーのトラブルにも見舞われたため、走行を切り上げたと説明した。走行中も、試していたセットアップとハード寄りのタイヤを履いていた関係で、バランスに苦労していたということだ。ハミルトンは午前のテストを担当、午後にはジョージ・ラッセルが作業を引き継いだ。
バルセロナテストは25日に最終日を迎える。