2022年6月のル・マン24時間レースでは、新型コロナウイルスのパンデミック発生以来初めて、ル・マン市内中心部での公開車検が開催されることとなった。2月23日にACOフランス西部自動車クラブが公開した、2022年ル・マン24時間レースの9日間のレーススケジュールにより明らかとなった。パンデミック下の過去2年間はサーキットで非公開状態のもと行われていた車検が、3年ぶりに観客の眼前に戻ることになる。
パンデミックの影響を受け2020年は9月、2021年は8月と変則スケジュールで開催されてきたル・マン24時間レースは、2019年以来3年ぶりに、伝統的な6月開催へと戻る。WEC世界耐久選手権の2022年第3戦ともなる決勝レースは、6月11~12日にかけて行われる。
復活する公開車検は、ル・マン市内のリパブリック広場にて、6月3日(金)・4日(土)の2日間、行われる。
その翌日、5日にはテストデーのセッションがサルト・サーキット(ル・マン24時間サーキット)で開催され、このテストデーも一般の観客入場が許される。
さらに、人気コンテンツのひとつであるピットウォークも復活し、7日火曜日に設定される。レースウイークの走行開始は水曜日からとなり、木曜日の夜には各クラスの上位グリッドを決する“ハイパーポール”のセッションが行われる。
パンデミック以前は決勝前日の金曜日に市内で行われてきたドライバーズ・パレードの開催については、今回は何も発表されていない。ただしACOは“トラックサイド・エンターテインメント”を金曜に行うとしており、これについては改めて発表するとしている。
また、2022年の決勝スタート時刻は、現地時間16時に設定された。
「2年間の健康と安全に関する制限を経て、ル・マン24時間レースはまとまったスケジュールのもと、我々が好む6月の開催へと戻ることになる」とACOのピエール・フィヨン会長は述べている。
「公開車検は市内へと戻り、観客をトラックサイドに迎えることを、嬉しく思う」
FIA世界耐久委員会のリシャール・ミル会長は、次のように述べている。
「モータースポーツとそのイベントにとって、ここ数年はファンにユニークな体験を提供することが非常に困難だった。したがって、今年、ル・マン旧市街の中心部での伝統的なイベントが復活することが非常に嬉しい」
「(ル・マン初開催から)99周年を祝うこの素晴らしいレースというタイミングは、これ以上ないものだろう」
■2022年ル・マン24時間レース スケジュール(2月23日発表版)
6月3日(金) 公開車検
6月4日(土) 公開車検
6月5日(日) テストデー
6月7日(火) ピットウォーク
6月8日(水) フリープラクティス1(14:00~)
6月9日(木) ハイパーポール(20:00~20:30)
6月10日(金) トラックサイド・エンターテインメイト
6月11日(土) 決勝スタート(16:00)
6月12日(日) 決勝フィニッシュ
※各セッションの詳細タイムスケジュール等は未発表