アルファタウリの角田裕毅は、スペイン・バルセロナでの2022年F1プレシーズンテスト1回目初日の走行を担当、充実した一日を過ごせたと、ポジティブな感想を語った。
先週アルファタウリは『AT03』のシェイクダウンを実施しており、角田はそこでニューマシンに初めて乗っているが、本格的な走行はバルセロナテスト初日23日が初めてとなった。
角田は121周を走りこみ、全16人中7番手タイムに当たる1分21秒638(C3タイヤ)をマークした。
「とても有意義な一日でした。チームにとってテスト初日を良い形でスタートすることができました」と走行を終えた角田は述べている。
「2022年型マシンで本格的に走るのは今日が初めてです。今年のマシンは昨年型とは全く違うので、作業のすべてが、学習においてとても重要でした」
「今日鍵となったのは、走行距離、そしてセットアップ変更で、僕たちはやりたいと思っていたことすべてをやり遂げることができました」
「調整する必要があることをいくつか見つけましたが、今のところ現状に満足しています」
「今日、マシンは高い信頼性を発揮してくれました。できる限り多くのデータを集める必要があり、それを成し遂げることができました」
「開幕戦までに、テストはあと5日残っています。今の時点では、このマシンはとても速そうだと感じています。ただ、バーレーンの予選を迎えるまでは、マシンの真のパフォーマンスを知ることはできないでしょう」
チーフレースエンジニアのジョナサン・エドルズは、「ここバルセロナでのテスト初日はとてもうまくいった」と初日を振り返った。
「今年は新しいマシン、タイヤ、レギュレーションが導入されたため、事前のシミュレーション作業の検証がまずは重要だった」
「午前中はさまざまなセットアップの方向性を試し、優れた妥協点になると思われるセットアップに調整を加えていった。午後にはセットアップ上のテスト項目を完了し、タイヤについての理解を深めることに取りかかった」
「裕毅はマシンのフィーリングに満足していた。マシンは一日を通して信頼性を保ち、大きな問題は一切なかった」
「開幕戦への準備を整え、できる限り良い状態で臨めるよう、バルセロナテストの3日間とバーレーンテストの3日間に向けて、幅広いテストプランを立てている。初日はプランに沿ってうまくいき、大量のデータを集めることができた。今夜はそのデータを分析し、明日走行するピエール(・ガスリー)のテストプランに反映させる」