トップへ

富士公式テストに38台が集まりスーパー耐久の2022年開幕へ向けいよいよ始動。注目車種も多数

2022年02月23日 20:30  AUTOSPORT web

AUTOSPORT web

38台が出走したスーパー耐久富士公式テストの様子
2月23日、静岡県の富士スピードウェイで、スーパー耐久シリーズ2022 Powered by Hankookの公式テストが行われた。途中スポーツ走行を挟みながら1時間のセッションが3回、さらに夜間走行が行われた。日中の3回のセッションでは、1回目/2回目で2022年からST-Xに舞台を移すHELM MOTORSPORTSが、3回目、夜間走行はGTNET MOTOR SPORTSがトップタイムをマーク。ニッサンGT-RニスモGT3勢が速さをみせている。

 2022年も非常に多くのエントリーを集めているスーパー耐久。そのシーズン開幕に向けた公式テストが2月23日に富士スピードウェイで行われた。前日のスポーツ走行でクラッシュがあった22号車はこの日残念ながら走行せず、39台のエントリーのうち、38台が出走した。またセッション1でST-5クラスの17号車DXLアラゴスタNOPROデミオがトラブルに見舞われ、この日は2周の周回に留まっている。

 6台が参加したST-Xクラスは、ST-Zからクラスを変更した23号車TKRI 松永建設 AMG GT3、62号車HELM MOTORSPORTS GTR GT3がフルカラーリングで登場。一方、888号車Grid Motorsport AMG GT3はカーボンブラックのまま登場した。ST-Zでは310号車GRGarage水戸インター GR Supra GT4、885号車シェイドレーシング GR SUPRA GT4などが新しいカラーリングをまとって姿をみせた。

 またST-1では38号車muta Racing GR Supraに新しいエアロが見られたほか、ST-3に参戦する311号車Team Fukushima フェアレディZ、ST-5にオリジナルエアロで参戦する290号車AutoLabo airforce+ ヤリスなど、話題のエントラントがテストに登場した。

 そして多くの注目を集めるST-Qクラスも4台が顔を揃えた。2021年から登場したORC ROOKIE Corolla H2 Conceptは、この日はモリゾウこそドライブしなかったが、佐々木雅弘/石浦宏明/小倉康宏/勝田範彦という興味深いメンバーがドライブ。今回はテストとあり給水素が1カ所でピット時間はかかっていたが、順調に周回を重ねた。

 また、バイオマスを由来とした合成燃料を使用する28号車ORC ROOKIE GR86 CNF Conceptは、蒲生尚弥/豊田大輔/大嶋和也/鵜飼龍太という参戦メンバーに加え、関口雄飛がステアリングを握っている。一方、そのライバルとなる61号車Team SDA Engineering BRZ CNF Conceptは、井口卓人/山内英輝/廣田光一というメンバーがドライブ。どちらも公式セッションは初走行で、詳細は今後開幕戦鈴鹿で明らかにされるようだが、順調に周回を重ねた。

 ST-Qクラスでは、2021年の最終戦岡山に登場したバイオディーゼル燃料を使うMAZDA SPIRIT RACING MAZDA2 Bio conceptもテストに登場。前田育男/関豊/寺川和紘/井尻薫というメンバーが乗り込んだが、2021年最終戦と異なり、最新のマツダ2のフェイスを装着して登場している。

 セッションは10時10分から1時間ずつの走行が3回、さらに17時50分から夜間走行が行われたが、1回目、3回目に一度ずつ赤旗中断があったものの、大きなクラッシュなどはなく、各陣営でテストメニューをこなしていった。夜間走行は参加を見合わせるチームがあったものの、多くの車両が走行をこなした。