採用活動では性別による差別はあってはならないが、キャリコネニュースの「面接」をテーマにしたアンケートには、女性差別を嘆く声が寄せられている。福岡県の女性(50代前半/企画・マーケティング・経営・管理職/その他/年収600万円)は「30年ほど前の話にはなりますが……」と自身の経験を語りだした。
※キャリコネニュースでは「面接での信じられないエピソード」をテーマにアンケートを実施しています。回答はこちらから https://questant.jp/q/74FZSHAJ
「ふざけるなと思いましたね。以後セミナーには2度と行かなかったです」
女性は「男女雇用機会均等法が施行されて久しかったはずなのに」と前置きした上で、
「就職セミナーのようなものに参加し、リクルーターと対面するまでの列に1時間以上並びました」
と明かす。ところが、大変な思いで列に並んでいた女性には、むごい仕打ちが待っていた。
「やっと辿り着いたリクルーターとの対面。座ったとたん耳打ちするように『今年は女子の採用がありません』と言われた。東北本社の某有名菓子メーカー。ふざけるなと思いましたね。以後セミナーには2度と行かなかったです」
企業も均等法の手前、最初から「女性の採用なし」とは告知できなかったのだろうが、それだけに始末が悪い。女性は「地方にはまだ男女差別が根付いている地域も多いのだと思いました。一般職はまだまだ採用枠が少ない場合は縁故採用の時代でした」と当時の悔しさを振り返った。
キャリコネニュースではこれまで何度か「就活で女性差別を受けた」という声を紹介している。女性はそうした記事を読んでくださった様子で、憂いをこう綴っていた。
「いまだにあるなんて。日本の行く末がほとほと心配ですね」