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ニッチフレグランス専門店運営のノーズショップが新会社設立 オリジナルブランド「コーグ」で日本人の繊細な感覚に響く香り提案

2022年02月22日 20:32  Fashionsnap.com

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「KO-GU」(左から)キャラメル、モス、ネロリの香り

Image by: FASHIONSNAP
ニッチフレグランスの輸入総代理店や専門のセレクトショップ「ノーズショップ(NOSE SHOP)」を手掛けるNOSE SHOPが、新会社KO-GU(コーグ)を立ち上げた。第1弾としてオリジナルブランド「コーグ」を展開し、世界中のニッチフレグランスを取り扱ってきた鋭敏な視点を取り入れながら、香りに繊細な感覚を持つ日本人が楽しめる”ローカルな香り”を発信。3月3日には、1号店をルミネ新宿 ルミネ1の地下1階にオープンする。新会社の代表はNOSE SHOPの中森友喜代表取締役が兼務する。

 ノーズショップは2017年に1号店をニュウマン新宿に出店。コンセプトや世界観のエッジが効いたニッチフレグランスを豊富に展開している。香水のミニサイズをランダムで提案する「香水ガチャ」や、AI技術を駆使して香りを表現する言葉やイメージからレコメンドする「カオリウム」など、香水選びの難しさを逆手に取り、エンタメ化したコンテンツなどで香水をまとう高揚感を伝え、人気を集めている。現在は6店舗構成で、売上も2019年対比で約1.5倍と拡大する。

 新会社KO-GUは、ノーズショップ社が目標とする「日本人の香りの理解力を広め、より楽しめる土壌をつくる」ため、ニッチフレグランスとは別軸の提案が必要だと考え設立。「創業当初からオリジナルブランドを構想し、商品化に2年半以上の歳月を費やした」と中森代表は語る。
 コーグでは身につける人の「鼻」を主役とし、フレグランスを「部品」と捉え、鼻なじみの良い香りを展開。ムスク以外は全て天然香料を採用し、香りの核は残しながら刺激感を抑え、調香技術によって洗練された一つの香水に仕上げている。香水の都である仏・グラースの世界最高峰の天然香料メーカーとタッグを組み、ニッチフレグランスと同様の高品質にもこだわった。

 香りは「イランイラン」「ピンクペッパー」「グリーンティー」「ピーチ」「カカオ」など30種類をラインナップ。トップ、ミドル、ベースの3つのカテゴリーに分類して提案することで、組み合わせを選びやすくした。組み合わせは2種類で約400パターン、3種類で約4000パターンとなる。また、ベースとなる香料を共通で作り、重ね付けした際の統一感を叶えた。単品価格は4mLが税込1760円、20mLが4180円と、季節や天候、気分によって気軽にさまざまな香りを試せる価格帯に設定。ノーズショップで好評の香水ガチャ(4mL、1000円)も展開。ランダムな提案により、誰も思いつかないような「偶然の香り」を作れるのも楽しさのひとつだ。また、店頭には「カオリウム」も導入。香りを表現する言葉から、感覚的に好みの香りを提案する。

 今後は香水の香りを、ボディケア、ヘアケア、ルームフレグランスなど、さまざまな商品への応用も計画。ワークショップなど、一般向けの香りの教育イベントも積極的に開催する考えだ。「ノーズショップ設立当初から日本人にもっと香り好きになってもらい、日常に取り入れてもらいたいという思いを抱いていた。それを具現化できるのがコーグだ」という中森代表。今後、全国での多店舗展開や直営ECの開設および、ノーズショップ以上の売上規模を視野に入れる。


■KO-GU 新宿オープン日:2022年3月3日(木)
住所:東京都新宿区西新宿1-1-5 ルミネ新宿 ルミネ1 地下1階営業時間:11:00~21:00※営業時間は施設に準ずる。