2月21日、ラリージャパン事務局はWRC世界ラリー選手権第13戦日本ラウンド『フォーラムエイト・ラリージャパン2022』の大会キービジュアルを発表した。
新型コロナウイルスの感染拡大により2年連続で開催中止に追い込まれ、今年度こその大会実施を目指すラリージャパン。2022年シーズンの最終戦に位置づけられている同イベントは既報のとおり、豊田スタジアムを拠点に11月10日から13日にかけて、愛知県と岐阜県の2県6市町での開催が予定されている。
そんなラリージャパン2022の大会キービジュアルが初公開された。制作はこれまでもラリージャパンのキービジュアルを手がけてきた、イラストレーターの宍戸竜二氏が担当。新しい車両規定“ラリー1”レギュレーションの下でシリーズに投入されたハイブリッドマシン『トヨタGRヤリス・ラリー1』が中央に描かれたイラストは、“ラリーの迫力”や“日本らしさ”、秋の愛知県と岐阜県を表現したものになっている。
また、愛知県の鳥であるコノハズクと、岐阜県鳥の雷鳥が“隠れ鳥”として描かれているほか、愛知と岐阜が“隠れ文字”として描き込まれているため、ぜひ目を凝らして探してみてほしい。
「フォーラムエイト・ラリージャパン2022のキービジュアルでモチーフにしたのは、WRCマシンが城門をゴールに見立てたセレモニアルゲートを勢いよく駆け抜けるシーンです」と宍戸氏は説明した。
「なぜゴールを題材にしたのかと言えば、2022年開催への願いを込めたからです。このようなゴールシーンを描くことで、多くの方たちの熱い思いが集約されるとともに、大会のスタートをも連想させることを考えたのです」
「たくさんのマシンがゴールできることを祈って、路面の文字は開催地への思いを込めて模様としてデザインしました。このキービジュアルを見て頂いた方たちにラリーのムードが沸き起こり、こうしたエネルギーに後押しされるように大会が成功裏に開催されますことを期待しています」
過去2年、感染症拡大による影響で開催中止を余儀なくされ苦渋を飲まされた関係者や地元自治体、そしてWRCの再来日を待ち望む多くのラリーファン、モータースポーツファンの胸中にある「今年こそ開催を」という切なる願いが結実することを祈るばかりだ。