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ZOZO NEXTなど3社がバーチャル試着アプリを共同開発、自身の3Dアバターを生成可能

2022年02月21日 13:51  Fashionsnap.com

Fashionsnap.com

ALTRM イメージヴィジュアル

Image by: ZOZO NEXT
ゾゾグループの新規事業創出やテクノロジーの研究開発を担うZOZO NEXT、日鉄物産の繊維事業と三井物産アイ・ファッションとの事業統合によって今年1月に誕生したMN インターファッション、ソフトバンクの3社が、バーチャル試着アプリ「オルターム(ALTRM)」を共同で開発した。3月29日まで、20歳以上の男性約400人を対象にした実証実験を行っている。

 オルタームでは3Dバーチャルアバターを活用。ユーザーはログイン後、身長と体重を入力することで自身の3Dアバターを生成し、アイテムのアイコンをタップしてアプリ上で試着する。実際の試着と同様に、着丈やサイズ感などの確認が可能。各社はバーチャル試着により、サイズの不一致や着用時の違和感による返品率の減少やCVR向上などを期待しているという。
 実証実験に伴い、MN インターファッションはアプリ名を冠したメンズブランドを新たに設立。メインターゲットは20代の男性で、テレワークや出社、休日など組み合わせ方であらゆるシーンに対応する"究極の自分制服"コレクションをコンセプトに掲げ、アイテムを展開していく。デビューコレクションでは全14型を用意。実証実験では、バーチャル試着導入による購入率の変化を検証するという。
 なお、3Dバーチャルアバター生成およびバーチャル試着の要素技術はソフトバンクが開発し、採寸データに基づいたアバター生成やリアルタイムシミュレーションといった複雑な計算処理はZOZO NEXTが担当。MN インターファッションは新ブランドの企画や生産に加えて、アプリ内で挙動するための服のデジタル3D化を行う。将来的にはAI技術を掛け合わせ、ユーザーの体型や過去の試着、購買データに基づいたレコメンド機能の提供も視野に入れる。