キャリコネニュースの「手取り20万円以下の人」をテーマにしたアンケートに、大阪府に住む30代後半の独身男性からこんな声が届いた。流通・小売系企業の契約社員として働く男性の手取は月20万円ほど。男性は、
「10年前に大学を留年して就職がうまくいかず、今の仕事に就きました。実家暮らしで同居している母の年金もあるので、なんとかやっていけてます」
と自身の生活を語る。(文:福岡ちはや)
※キャリコネニュースでは「手取り20万円以下の人」にアンケートを実施しています。回答はこちらから https://questant.jp/q/6V8RFE22
「もっと若いうちに頑張っておけば、違う人生もあったのかな」
母親との同居は、それなりにうまくいっているのだろう。男性は、
「もともと自分で贅沢をする趣味はないので、月に一度デパートで美味しいお土産を買っていくと(母は)喜んでくれます」
という。仕事も「それなりに忙しい」という。順調な日々を送っているようにも見えるが、男性は漠然とした不安を拭いきれない。
「会社の雰囲気も嫌いではないのですが、どこか前時代的というか要領が悪く、経営ははっきりいって赤字です。環境だけ見れば決して悪くないと思うのですが、辞めていく人が多いのは、やはり先がないと思うからでしょうか。これといったスキルもなく流されるまま働き続けて、将来大丈夫なのか不安です」
さらには、「ここ数年、親族に相次いで不幸があり、母もそろそろ老いが目立ってきて、あと何年元気でいてくれるか不安です」と尽きない不安を綴る。
「結婚についてはもう諦めています。将来は1人で人生の後半を過ごすのかなと思うと寂しくなります。もっと若いうちに頑張っておけば、違う人生もあったのかなと少し後悔しています」
と複雑な胸の内を吐露していた。