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手取り16万円台で結婚相談所に入会した29歳女性「月会費を1万6800円支払っています」

2022年02月17日 06:20  キャリコネニュース

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兵庫県に住む29歳の独身女性は、児童福祉関係の会社で働き始めて5年になる。しかし経営者が代わったのをきっかけに、

「体制や賃金規定が改悪されたことで、やりがいや現職で働き続ける意義を見失いました」

と嘆く。女性の現在の手取り月収は16万8000円だ。(文:福岡ちはや)

※キャリコネニュースでは「手取り20万円以下の人」にアンケートを実施しています。回答はこちらから https://questant.jp/q/6V8RFE22

「家賃支払いの負担が大きい状況」

女性は自身の生活について次のように語る。

「一人暮らしをしているため、家賃支払いの負担が大きい状況です。29歳独身という焦りから結婚相談所に入会しており、月会費を1万6800円支払っています」

手取り16万8000円に対して、結婚相談所の月会費は痛い出費だ。しかし手応えは微妙なのか、女性は、

「このまま独身でも、近い将来猫をペットとしてお迎えしたく、ペット飼育可の少し広い賃貸に引っ越したいと思っていますが、金銭的に到底不可能そうです」

と不満をもらした。

「賞与はゼロ、シフト制の不定休で、長期休暇は年末年始の6日間のみ」

今後、労働条件の改善は見込めないのだろうか。

「経営者が代わっても、役職に就いている人は以前と変わらず手取り22万円ほどもらっているとのことですが、役職に就いておらず、ましてや今後就く見込みのない私にとっては絶望しかありません」

「そもそも基本給に毎月変動があり、平均手取りは16万円、賞与はゼロ、シフト制の不定休で、長期休暇は年末年始の6日間のみ……身体的疲労も大きいです」

このような職場では、長く働くのは難しそうだ。女性はハローワークでの転職活動に踏み切り、幸いにも次の就職先を見つけたが「給料は現職より1~2万円ほど下がります」という。つまり、手取りは15万円を切る可能性がある。それでも女性の気持ちは晴れやかだ。

「一般事務職という精神的疲弊が少ないであろう職種として、4月から新しい会社で働くこととなりました。将来猫を飼って穏やかに慎ましく暮らしたいという夢に向けて。まだ見ぬパートナーとも出会いたいです」

給料が今より下がっても、女性は未来に対する希望を失ってはいないようだ。