2月15日(火)、ウイリアムズ・レーシングは2022年型新マシン『FW44』を発表した。ウイリアムズは今季、ニコラス・ラティフィとアレクサンダー・アルボンの2名を起用する。
2021年はラティフィとジョージ・ラッセルのペアでシーズンを戦ったウイリアムズ。ラッセルは前年以上に予選でQ2に進む回数を増やし、第9戦オーストリアGPでは初めてQ3進出を果たした。
そのオーストリアでラッセルは惜しくも入賞を逃したが、第11戦ハンガリーGPではラティフィとともにスタート直後の多重ラッシュを回避し、揃って入賞を記録。ラティフィにとってはこれがF1での初入賞となり、ラッセルもウイリアムズF1で初めてポイントを獲得した。
ラティフィは第12戦ベルギーGPでも入賞し、通算7ポイントを獲得してドライバーズ選手権を17位で終えた。一方ラッセルはベルギーで予選2番手から2位に入賞し、F1初表彰台も記録。第14戦イタリアGP、第15戦ロシアGPでもポイントを獲得したラッセルは、合計16ポイントでランキング15位となった。
ラッセルは2022年シーズンよりメルセデスへ移籍し、7度のF1王者ルイス・ハミルトンとタッグを組む。そしてそのラッセルの後任となるのが、元レッドブルのドライバーであるアルボンだ。アルボンは2019年にトロロッソ(現アルファタウリ)からF1にデビューし、サマーブレイク後にピエール・ガスリーと入れ替わる形でレッドブルに昇格した。
2020年も引き続きレッドブルでステアリングを握ったアルボンだが、首脳陣の期待には届かずシーズン終了後にシートを喪失。2021年シーズンはレッドブルのリザーブドライバーを務めつつ、DTMドイツ・ツーリングカー選手権にもスポット参戦した。
ウイリアムズは財政上の理由により、昨シーズン終了後のタイヤテストに参加しなかった。しかしながらアルボンはシーズン中にレッドブルで18インチタイヤのテストを担当しており、少なからずウイリアムズにその知見を持ち込めるはずだ。
そんなウイリアムズの新マシン『FW44』は、前年型からカラーリングが変更され、マシン全体がブルーになった。また事前にラティフィとアルボンが新色が追加されることを明かしていたが、その予告通り新たにレッド系のラインも追加されている。
昨シーズンはコンストラクターズ選手権で23ポイントを獲得し、最下位を脱したウイリアムズ。2022年はラティフィとアルボンのペアでさらなるポイント獲得を目指したいところだ。