「社宅で暮らしているため家賃は安く済んでいるが、贅沢な生活はまったくできないし、病気や怪我などで医療費が多くかかると家計が苦しい」
こう語るのは、茨城県に住む20代前半の独身女性だ。彼女は流通・小売系企業の正社員として働いているが、月の手取りはわずか16万5000円（年収およそ200万円）だという。（文：福岡ちはや）
※キャリコネニュースでは「手取り20万円以下の人」にアンケートを実施しています。回答はこちらから https://questant.jp/q/6V8RFE22
他店舗のヘルプ、交通費の立替えすら「この手取りだときつい」
女性は販売職のため、「数字を求められるプレッシャーがある」とこぼす。それでも十分な給与が支払われていればやりがいを感じられるだろうが、
「達成できても、給料に2000円しかプラスにならない」
というから現実は厳しい。しかも、女性の苦労はそれにとどまらない。
「人手不足の店舗にヘルプ出勤することもあるが、地方のほうだと片道2時間かかるところに月何回も出向き、帰ってくるのは深夜だが手当はなし。交通費は翌々月振り込まれるものの、一旦自分で清算する。そうして数万円が一時的にない状態になると、この手取りだときついと思うことがよくある」
月16万5000円の手取りから、数万円を立て替えなければならないとは酷な話だ。出張手当をつけたり、会社のクレジットカードを支給したり、会社側が改善すべき点は多くありそうだ。
