2022年初のF1コミッション会合が2月14日に開催され、FIAとF1は主要な議題と決定について公表した。1月末にFIAは、2021年アブダビGPでの物議についての調査結果をこの会合で発表すると述べていたため、この件について注目が集まっていたが、公式な発表は後日行われることとなった。
2021年最終戦、FIA F1レースディレクター、マイケル・マシがレギュレーションに反する形でセーフティカーを運用したことが、ルイス・ハミルトンとマックス・フェルスタッペンのタイトル争いに影響。ハミルトンは著しく不利な状況に陥り、タイトルを逃がす結果になった。
これを問題視する声が高まったことを受け、FIAは今後の改善のために調査を行うことを約束した。1月29日にFIAは現状報告として以下のような声明を発表した。
「F1アブダビGPで起きた出来事についての詳細な分析が現在行われており、現段階では、その結果について何の決定も下されていない」
「全F1ドライバーとの自由な議論の後に、この詳細な分析の結果は2月14日にロンドンで開催されるF1コミッション会合で発表される。そして最終的に、FIA会長モハメド・ビン・スライエムの権限で、3月18日のバーレーンでの世界モータースポーツ評議会会合において承認される必要がある」
14日のF1コミッション会合の後、FIAとF1は、FIA会長が、会合で得たフィードバックを考慮した上で、後日、構造変更と行動計画について発表すると述べた。
声明における『2021年F1アブダビGPについての分析』という項目には以下のように記されている。
「FIA会長が中心となり、2021年FIA F1アブダGPの詳細な議論が行われた。この件についてコミッションから提起されたフィードバックが、会長の分析に反映され、会長は数日中に組織構造改革と行動計画に関するニュースを公に発表する予定である」
FIAは、F1レースディレクターが重要な職務に集中できるよう、新たなサポート体制を敷くのではないかと考えられている。