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BE:FIRST、ライブパフォーマンス映像から見えるグループの進化 努力を自信に変えて魅了する7人の姿

2022年02月15日 06:01  リアルサウンド

リアルサウンド

BE:FIRST「Brave Generation」

 2ndシングルのリリース決定、新曲「Bye-Good-Bye」のドラマ主題歌決定、2ndシングル先行配信曲「Brave Generation」の各音楽チャートでの1位獲得、プレミアムイベント『THE FIRST FINAL』への出演と、2022年も活躍を見せている7人組ボーイズグループ、BE:FIRST。様々な場面で彼らの姿を目にするが、BE:FIRSTの真骨頂といえばライブではないだろうか。そこで今回は、公式YouTubeチャンネルにアップされているライブパフォーマンス動画に注目してみたいと思う。


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 オーディション『THE FIRST』で鍛え上げられてきたからだろうか。BE:FIRSTは、驚くことにはじめから高いライブパフォーマンス力を持っていた。それは、「Shining One -SUPERSONIC 2021@ZOZO MARINE STADIUM-」を見ても一目瞭然だ。デビュー前かつ結成して間もない時期の初有観客ライブであるにも関わらず、見事なパフォーマンスを披露している。しかも、生歌でありながらメンバー全員のピッチが安定しており、音源と比べても遜色ないほどだ。そんな彼らのパフォーマンスからは気合いが入っていることがひしひしと伝わってくるが、一方でどこかのびのびした雰囲気も感じられて笑顔も多く見られる。メンバー同士で目を合わせたり、ハイタッチをしてみせたりと、7人で楽しんでいる様子だ。「ちゃんとしたパフォーマンスをしなきゃ」、「失敗しないようにしないと」ではなく、人前でパフォーマンスをすることの楽しさを噛み締めている彼らからは、可能性しか感じない。


 そして、デビューの2日後に行なわれたワンマンライブからの「Move On -Live from “FIRST” One Man Show -We All Gifted.-」。「Shining One」とは全く雰囲気の違う楽曲で、BE:FIRSTの違った顔を見せられたのではないだろうか。さらに言えば、オーディション中に披露した「Move On」とも全く別の良さをも表現している。同曲は比較的歌割りが細かく、7人の歌声を“つまみ食い”できる構成だが、決してバラバラではない。むしろ、コロコロと変わるからこそ7人全員の味が出てBE:FIRSTらしさに繋がっているのではないだろうか。さらに、パワフルなダンスの完成度も目を見張るものがある。ダンスの世界大会で優勝経験があるSOTAをはじめとした経験者たちはもちろんだが、オーディション時はほぼ未経験だったJUNONも引けをとっていない。冷静に考えれば想像を絶するほどの努力をしているのだろうが、その痕跡を見せないのはプロフェッショナルな姿勢あってこそ。動画自体も、演出やカメラワークが相まってライブというよりもエンターテインメントショーのようになっている。そしてそれを表現しきる彼らの成長にも脱帽だ。


 さらに2月5日にアップされたのが「Brave Generation -Live from THE FIRST FINAL-」。ここでもまた違う雰囲気でのパフォーマンスを披露しており、彼らの引き出しの多さに舌を巻く。「Move On」と比べると、一人ひとりの歌声がしっかり楽しめる歌割りで、メンバーたちもより一層歌詞に感情と表情を乗せていることがわかる。そして、ダンスはキメの部分だけを揃えて、残りはほぼフリースタイル。ダンスというよりも観客とコミュニケーションを取っているという印象だ。それすらもパフォーマンスになっているのは、もともと光っていた才能に磨きをかけてきたからだろう。デビューして約3カ月だが、驚くスピードで高みに登っていっていると言えるのではないだろうか。


 ライブパフォーマンスでより一層輝きを放っているBE:FIRST。パフォーマンスから迷いや戸惑いが一切感じられないのは、彼らの努力が自信に変わっていっているからなのだろう。才能もあり、努力もできる7人が多くの人々を魅了し続けているのも納得だ。(高橋梓)