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ダニール・クビアト、WECデビューへ。Gドライブ・レーシングから激戦必至のLMP2クラスに参戦

2022年02月14日 19:01  AUTOSPORT web

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2022年、WECのLMP2クラスにデビューすることが決まった元F1ドライバー、ダニール・クビアト
元F1ドライバーのダニール・クビアトがGドライブ・レーシングと契約を結び、2022年のWEC世界耐久選手権LMP2クラスにエントリーすることが明らかとなった。クビアトはスポーツカーへと転向し、ふたたび世界の舞台へと戻ることになる。

 Gドライブ・レーシングは2月14日、ソーシャルメディアへの投稿により、すでに発表されているジェームス・アレン/レネ・ビンダーにクビアトが加わり、アルガルベ・プロ・レーシングがオペレートする26号車オレカ07・ギブソンをドライブするとアナウンスした。

 現在27歳のクビアトは2014年から2020年までF1世界選手権にフルシーズン参戦し、2021年にはアルピーヌF1のリザーブドライバーを務めていた。2016年のハンガリーGPではレッドブルのマシンで2位表彰台を獲得。翌年の中国GPでは3位となったほか、2019年のドイツではトロロッソを駆り3位と、クビアトはそのF1キャリアのなかで3度、表彰台に登壇している。

 すでにアルガルベ・プロがエンジニアリングするオレカをテストしているものと見られているクビアトは、インターユーロポル・コンペティションに加わるエステバン・グティエレスに続く、LMP2クラスに参戦する元F1ドライバーともなった。このほかセバスチャン・ブルデー、ロバート・クビサなどの元F1ドライバーも、今季の同クラスに参戦を果たす。

「疑いようもなく世界で最も成功したスポーツカーチーム、Gドライブ・レーシングに加わることができて嬉しい」とクビアトは述べている。

「耐久レースは、常に僕を惹きつける存在だった。地球上でもっとも有名で権威あるレースのひとつであるル・マン24時間レースに出場することはすべてのドライバーの夢ではあるけれど、まずは最初のレースである(開幕戦)セブリングを楽しみにしている」

「このタイプのレースは僕にとって新たな挑戦だし、今季のWECの競争は非常にタフなものになるだろうけど、チームメイト、そしてGドライブ・レーシングとともに、戦う準備はできている」

 このクビアトの確定により、LMP2クラスにフルシーズン参戦する15台すべてのドライバーラインアップが完成した。

 2022年のWEC・LMP2クラスへ参戦するこの他の主なドライバーには、リシャール・ミル・レーシングから参戦する8度のWRC世界ラリー選手権王者セバスチャン・オジエ、チーム・ペンスキーからエントリーするIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権王者のフェリペ・ナッセとデイン・キャメロン、DTMドイツ・ツーリングカー選手権でタイトルを争ってきたニコ・ミューラー、ロビン・フラインス、レネ・ラストらがいる。

 WECの2022年シーズンは3月、アメリカのセブリングで開幕。日本の富士ラウンドを含む、全6戦が予定されている。