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年収800万円で「資産は株式が400万程度。貯金はしていません」と語る20代男性

2022年02月12日 06:11  キャリコネニュース

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キャリコネニュースの「世帯年収への不満」をテーマにしたアンケートに、20代後半の独身男性(東京都/IT・通信系/個人事業主)から、こんな声が寄せられた。男性は年収およそ800万円で

「資産は株式が400万程度。貯金はしていません」

と綴り、月々の投資額などを明かしてくれた。

「不満な点は、生活水準をあげづらいこと」

「個人事業主で生活費が20万前後。残りをすべて株式投資しています。iDecoや小規模企業共済分、納税分を引いて月の投資額は25万前後かと思います」

と現状を明かす。月収の半分以上を投資に充てている様子だ。そんな生活や収入について、不満点などをこう綴っている。

「満足な点は、独身なので贅沢をしなければ生活費をそこまで気にする必要がない点です。不満な点はというか不安な点は将来的に現在の収入を維持できるとは限らないので、生活水準はあげづらいことです。年収は上がりましたが、新卒の頃から生活費が少し上がったくらいなので、周りの人からは全く羨ましがられない生活だと思います」

平均的な年収を上回る収入があっても、決して気を緩めることはないようだ。男性は、最後にこう締めくくっていた。

「将来大学院に行きたい(行くかもしれない)と考えると出費も増やせないので、年収をより増やすか、現状の年収を継続して配当所得を増やすことを優先しています」

万が一に備えて現金はあったほうがいい

ファイナンシャルプランナーの大野翠氏(芙蓉宅建FPオフィス代表)は次のように解説する。

<現在のポートフォリオについては、投資商品のなかで比較的リスクの高い株式投資、節税効果もあり長期的に運用していく老後資金目的のiDeCo、退職金代わりの小規模企業共済で備えていますので上手に配分しているのではないかと思います。また、年齢も20代後半ということですので、いわゆる定年にあたる65歳頃まで約40年近くあることから、株式投資の割合が大きくても今は問題ないでしょう。

ただ、現金預貯金がゼロというのは気になります。個人事業主ということですので、万が一の時にすぐに動かせるお金(流動性資金)の準備は少なからず必要かと思います。いわゆる緊急予備資金などと言われる資金のことですが、これは投資以外で持っておきたい現金のことです。

生活費の6ヶ月から12か月分が目安になります。今回の回答者様であれば、月の生活費が20万円ということですので、120万円から240万円の現金預貯金は持っておきたいところです。月25万円の投資資金のうちいくらかを貯蓄に回すか、または株式投資で得られた配当金をコツコツ貯めていってもいいでしょう。

投資をしていると、普通に貯蓄をしていくことにメリットを感じにくくなりますが、現金預貯金の最大のメリットは流動性に優れている点です。現金での貯蓄は将来の進学費用にも使えますので、是非検討してみることをおすすめします。>

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※キャリコネニュースでは世帯年収600~1000万円の方を対象にアンケートを実施しています。回答はこちらから。https://questant.jp/q/CPG04M4S