2月10日、ロードレース世界選手権のMotoGPクラスに参戦しているアプリリア・レーシングは、アレイシ・エスパルガロとマーベリック・ビニャーレスが2022年シーズンに使用するアプリリアRS-GPをお披露目した。
2015年にMotoGPに復帰したアプリリアは、ファクトリー仕様のアプリリアRS-GPをグレシーニ・レーシングに供給して1チーム体制で参戦してきた。2021年はA.エスパルガロとロレンツォ・サバドーリのコンビでエントリー。シーズン中はアンドレア・ドヴィツィオーゾがRS-GPをテストする体制だった。
しかし、ビニャーレスのヤマハ離脱、ドヴィツィオーゾのヤマハ加入などがあり、A.エスパルガロとビニャーレスがレギュラーライダー、サバドーリがテストライダーとなった。また、第12戦イギリスGPではA.エスパルガロにより、21年ぶりの表彰台を獲得。もちろん同体制になってから初の表彰台となる。
そして、2022年も唯一のコンセッション(優遇措置)を受けるメーカーとして、シーズン中のマシン開発が許可されている。また、グレシーニ・レーシングはドゥカティのインディペンデントチームとして参戦するため、アプリリア・レーシングのチーム名でファクトリーチームとなる。
ライダーもチームキャプテンのA.エスパルガロとビニャーレス、テストライダーはサバドーリが継続する形で最高峰クラスでの表彰台獲得に挑む。
A.エスパルガロは2004年に125ccクラスでデビューを果たし、250ccクラスを経て2009年にMotoGPクラスに昇格。2021年は3位表彰台をもたらした。アプリリアでの参戦は6年目となる。
ビニャーレスは2011年に125ccクラスでデビュー。2013年にはMoto3クラスでチャンピオンに輝き、2015年にMotoGPクラスに昇格した。最高峰クラスではスズキ、ヤマハを経験して昨年シーズン途中にアプリリアに移籍した。
今回発表された2022年型アプリリアRS-GPは、大幅に改良されているという。カラーリングとデザインは大きく変更はなく、伝統のブラックを基調とし、レッド、ホワイトを採用していたが、さらに紫のラインが入った。