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JR東日本、山手線の自動運転導入に向けた試験を営業時間帯に実施へ

2022年02月10日 17:12  マイナビニュース

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画像提供:マイナビニュース
JR東日本は10日、山手線で営業運転を行っている日中時間帯に自動運転導入に向けた試験を行うと発表した。2月中旬から下旬にかけて5日間実施し、乗り心地や省エネ性能を検証する。


JR東日本は、グループ経営ビジョン「変革2027」に掲げる「ドライバレス運転」の実現のため、ATO(自動列車運転装置)の開発を進めており、その導入に向けて2018年度から山手線で終電後の時間帯にATOの試験を実施してきた。2018年度は加速・定速走行・減速・定位置への停車といった運転機能の試験、2019年度は乗り心地の向上や駅間停車防止に関する車両制御の試験、2020年度は列車の最適な群制御など将来の運行管理連携を意識した試験を行い、一定の成果を得たという。



今回の試験は、2月中旬から下旬にかけての5日間、山手線全線(34.5km)において、営業運転を行っている日中時間帯に実施。E235系1編成を使用し、実際の営業列車と同様、前後に列車が走行している環境での加速・惰行・減速など、自動運転に必要な運転機能・乗り心地・省エネ性能などの確認を行う。この試験により、自動運転導入に向けた技術開発を進め、2025~2030年頃に山手線などへのATO導入をめざすとしている。(木下健児)