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萩原みのり主演映画『N号棟』不気味なビジュアル公開 山谷花純、倉悠貴らのコメントも

2022年02月10日 08:01  リアルサウンド

リアルサウンド

『N号棟』(c)「N号棟」製作委員会

 萩原みのり主演映画『N号棟』の公開日が4月29日に決定し、あわせてキービジュアルが公開された。


【写真】『N号棟』出演の倉悠貴


 本作は、2000年、岐阜県富加町にて実際に起きた幽霊団地事件基に、『世にも奇妙な物語』(フジテレビ系)を数多く演出およびプロデュースした後藤庸介監督による解釈で描く“考察型”恐怖体験ホラー。萩原が死恐怖症(タナトフォビア)を抱える大学生の史織役で主演を務めるほか、山谷花純、倉悠貴、筒井真理子が脇を固める。


 死恐怖症を抱える大学生の史織(萩原みのり)は、元カレが卒業制作に撮影するホラー映画のロケハンに同行するが、そこはかつて心霊現象で話題になった廃団地だった。そんな廃団地に住む不可思議な住民らは死者の霊魂の存在を信じ、共生していた。興味本位でロケハンに訪れた一行は気味悪がり、早く団地をあとにしようと史織に持ちかける。しかし死への恐怖と闘いながらも、その側面を覗くことによって得られる生の刺激に抗えない史織は、同行した元カレと友人を巻き込みながら、廃団地に隠された謎を追っていく。


 公開されたキービジュアルには、「これは夢か、幻か、現実か、それとも……」というキャッチコピーとともに、“N号棟”と称されるその廃団地に、ぼうっと浮かぶ不気味な赤い服を着た女性の影が切り取られている。


 キービジュアルの公開にあわせ、山谷、倉、筒井からコメントも寄せられた。


■コメント
・山谷花純(真帆役)


私が演じさせて頂いた真帆は、みのりちゃん演じた史織と真逆な女性でした。何に対しても疑問を抱かず、すんなりと受け入れてしまう。高く着飾っているだけで、本当は凄く幼い心を持っている人なんだろうなって演じながら感じました。生と死の間に誕生した世界がN号棟だと思います。死を肯定するのではなく、閉鎖的な空間の中だからこそ崇められた特殊な死の価値観。観てくださる方々の心にそっと冷たい風が吹いたら良いなと願っております。


・倉悠貴(啓太役)


撮影をしているはずなのに、皆何かに取り憑かれているような、不思議な体験をしたのを覚えています。人間の不気味さや狂気、集団心理、思想、生と死など、撮影をしながらも自分もよく考えさせられました。この映画はホラーというジャンルに括れないと思います。是非、ご覧いただければと思います。


・筒井真理子(加奈子役)


この映画は後藤監督の死生観が凝縮した、ホラーでありながら「生きることと死ぬこと」への祈りのような作品だと思っています。加奈子が巻き起こす混乱が、死の恐怖を抱える主人公史織の心を揺さぶります。家族の問題を突きつけられた主人公を萩原みのりさんは、その内面のすべてを丸抱えしてリアルに体現していました。撮影現場での萩原さんの追い込まれた姿には現実と虚構の世界が混ざり合い、それを乗り越えようと真に迫りくるものがありました。加奈子が史織を抱きしめるシーンでは、私は萩原さんを心から加奈子として抱き締めていました。それはとても幸せで清々しい瞬間でした。史織を生きる萩原さんの演技をぜひ大きなスクリーンでご覧いただきたいです。


(リアルサウンド編集部)