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「”石の上にも三年”の意味はわかるか」と上司に言われた20代男性、「昔の諺を鵜呑みにしていいのか」と言い返す

2022年02月10日 06:10  キャリコネニュース

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新人が会社を辞めようとすると、「石の上にも三年」という言葉で引き留められることがある。キャリコネニュースで「上司を論破した人」をテーマにアンケートを実施したところ、静岡県に住む20代前半の男性が、まさにこの言葉が上司の口から出たときのエピソードを教えてくれた。(文:okei)

※キャリコネニュースでは「上司を論破した人」をテーマにアンケートを実施しています。回答はこちらから https://questant.jp/q/V9JSF7IB

「話題を逸らされたため、結果として論破することとなりました」

「退職することを部長に報告した際に論破しました。私は新卒で営業職に従事しており、2年目の時に退職を考えておりました」と男性(Web・インターネット・ゲーム関連/年収350万円)は振り返る。

「それを『地区統括部長』に報告した際に、『石の上にも三年という言葉の意味はわかるか』と聞かれました。意味を知っていた私の返事はこうでした」

「石の上にも三年というのは、古代インドの修行僧の言葉です。時代としては紀元前で、今から2000年以上前です。この会社の経営理念には、時代の変化に対応していくべきだとありますが、昔のことわざを鵜呑みにして良いのでしょうか」

部長はこの言葉に対し「それは意味が違う」と反論したという。しかし男性は、容赦なくこう畳みかけた。

「 『意味が違うとはどういうことか、分からないのですが、教えていただけますでしょうか』と私が切り返すと、部長は言葉が出てこず、『この仕事を辞めて何をするのか、こんな素晴らしい会社を辞めるのはもったいない』と話題を逸らされたため、結果として論破することとなりました」

「石の上にも三年」という言葉の由来は諸説あり、確かに古代インドからとする説もある。辞めたがる新人に「とにかく今はガマンしろ」と言いたいときに使われがちな言葉だが、変化の早い今の時代、ただ黙って三年も耐えろと言うこと自体に、最初から無理があったのだろう。