アストンマーティンのGTEカーを用い、引き続きWEC世界耐久選手権に参戦するD’station Racingは2月8日、チャーリー・ファグと契約を結んだことを発表し、2022年のル・マン24時間レースを含むシリーズ全6戦に参戦するドライバーラインアップを完成させた。
星野敏と藤井誠暢のチームメイトとして、チームに新たに迎えられるファグは22歳の若手イギリス人ドライバーだ。現在、シルバーランクドライバーである彼は近年、GT4カテゴリーのレースを中心に戦ってきた。
2021年はユナイテッド・オートスポーツの一員として、激戦が繰り広げられるヨーロピアンGT4チャンピオンシップに参戦。英国チームのマクラーレン570S GT4をドライブし見事シリーズタイトルを獲得、欧州チャンピオンとなっている。
そんなファグは、3月18日にアメリカ・セブリングで行われる“シーズン10”のオープニングイベントで、選手権のGTEアマクラスにエントリーする777号車アストンマーティン・バンテージAMRに乗り込み、WECデビューを果たす予定だ。
「D’station Racingから世界耐久選手権に参戦すること発表できてうれしく思う」とコメントしたファグ。
「このレベルのレースに参加することは僕がいつも夢見てきたことであり、このような素晴らしいチームでそれが叶えられるのは僕が望んでいた以上のことだ」
「たしかに大きなステップアップではあるが、星野さんや藤井さんという素晴らしいチームメイトから学び、彼らと一緒にル・マン24時間にデビューできることは、このうえない喜びだ」
「この信じられないほどの機会を与えてくれたD’station RacingやTFスポーツ、EDGEマネジメントの皆さんに感謝している。来月、セブリングで戦いをスタートさせるのがとても楽しみだよ!」
既報のとおり、2022年シーズンもTFスポーツと提携してシリーズを戦っていくD'station Racingのマネージングディレクターを務める藤井は、昨年のル・マンでのトップ6フィニッシュやモンツァでの表彰台獲得を上回るパフォーマンスを目指している。
彼は「2022年のWECプログラムでチャーリー(・ファグ)と一緒に仕事ができることを楽しみにしています」と述べた。
「彼は私たちのチームにって大きな財産になるでしょう。我々は2021年に残したリザルトをさらに向上させることを楽しみにしており、D’station Racingをシーズン中に複数回、表彰台に押し上げたいと考えています」