レッドブルのモータースポーツコンサルタント、ヘルムート・マルコは、レッドブル・レーシングの2022年型F1マシン『RB18』の完成は、スペイン・バルセロナでのプレシーズンテスト1回目が開始する直前になると明かした。技術レギュレーションが大幅に変更される今年、チームは最大限の時間を使ってマシンを仕上げていくという。
レッドブルは『RB18』の発表会を2月9日16:00 GMT(日本時間10日1:00)に実施し、例年どおりマシンの画像を公開する予定だ。しかしチームの開発作業は続行中であり、テスト、そして開幕戦バーレーンに向けて、マシンはアップデートされていく。
「発表会はファンやスポンサーにとって重要なものだ。だが、ここでマシンの特別なディテールを見せることはない」とマルコは『Sport1』に対してコメントした。
「ニューマシンの準備が整うのは、バルセロナテストが始まる2月23日の少し前だ」
「その後、マシンの開発をさらに進め、3月20日バーレーンでのシーズン開幕戦で、またアップデートを行う」
2021年にレッドブルは、マシンをできる限り早く仕上げるという方針を採った。RB16B・ホンダは速さを発揮、レッドブルはメルセデスと激しいタイトル争いを繰り広げ、マックス・フェルスタッペンがルイス・ハミルトンを破って初のF1チャンピオンの座に就いた。
今年はF1の技術レギュレーションが大幅に変更され、新世代のF1マシンに切り替わる。そのため、各チームは手の内を隠しながら、ぎりぎりまで時間を使ってマシンの設計に取り組んでいく。
「2021年はルールが変わらなかったので、シーズンに向けてかなり早い段階でマシンを仕上げると決めた」とマルコは言う。
「その決断は正しかった。だが今年は、全く逆だ。新ルールが導入されるので、どのチームも、ぎりぎりまで時間を使ってマシンを仕上げたいと考える。同時に、早い段階ですべてを見せるようなことは避けたいという考えもある」
バルセロナテストは2月23日~25日、バーレーンでの第2回テストは3月10~12日に実施される。2022年シーズンは3月18~20日のバーレーンGPで開幕する。