北京五輪の公式マスコットキャラ「ビンドゥンドゥン」に注目が集まっている。みんな大好き「パンダ」がモチーフ。何とも言えない愛嬌のある顔つきに人気が集まるのはわかる。意外なのはビンドゥンドゥン人気の震源地が、日本テレビの辻岡義堂アナウンサーだということだ。
1月28日に北京入りした辻岡アナが、ビンドゥンドゥン好きをアピールしたところ、なぜか現地で話題に。中国のSNS・ウェイボーでは「ビンドゥンドゥン萌えの日本人記者」というタグまで出来て、五輪を取材に行ったはずが、逆に現地メディアからの取材が相次いでいるようだ。
中国各地ではこの影響で、ビンドゥンドゥンのグッズを求める人が殺到。ちょうど春節ということもあり、各地で売り切れ続出になっている。
日本では、さっそく「転売」が……
そんなこんなで、日本でも話題を呼んでいるビンドゥンドゥンなのだが、なんと公式グッズは日本国内では未発売。そのため、ヤフオク!やメルカリで高額転売が相次いでいる。
転売屋の出品価格は強気だ。たとえば、現地オフィシャルショップでは88元(約1500円)で買えるフィギュアが、日本の取引サイトでは8000円?1万円超えで出品されていた。いずれも現地価格の2倍から4倍の値段をつけているものが目立つ。
パンダの可愛さに加えて「日本未発売」という、レア物感が極めて魅力的なビンドゥンドゥン。思わず「転売価格でも……」と購入しそうになるが、ちょっと待って欲しい。
なぜなら、日本からでも現地価格+送料で購入する方法はあるからだ。
ハードルは高いものの……。
その購入方法とは、中国の通販サイトである淘宝(タオバオ)を利用すること。
タオバオ内の「天猫モール」には、北京五輪のオフィシャルショップが出店しているので、様々な商品を正規価格で購入できる。たとえば10センチのフィギュアは108元(約1966円)+日本への送料68元(約1200円)と、わざわざ転売価格で買うよりもずっと安い。
もちろん海外通販かつ中国サイトだと、ハードルが高いのは間違いない。ただ、自己責任にはなるのだが、「タオバオ 日本へ発送」などのキーワードで検索すれば、中国語が理解できなくても利用できる程度まで、詳しく解説しているサイトはある。公式サポートは中国語だけだが、言葉の壁があるのは他の海外サイトも同じだろうと筆者は感じている。
と、ここまで書いておいてなんだが、ビンドゥンドゥン人気は相当過熱しているようで、なんと淘宝のオフィシャルショップでも、ほぼ売り切れになっていた。
ただ、だからといって焦らなくてもいいだろう。なぜなら春節の連休は2月6日で一段落し、そこからは流通・製造が再開されるはずだからだ。
中国共産党のウェブ機関紙『人民網』の日本語版も2月7日、「購入制限措置を取って、より多くの人がマスコットのライセンスグッズを買えるようにする」「北京冬季五輪のライセンスグッズは少なくとも今年6月まで販売を続けるので、消費者の需要に応えることができるだろう」という、担当者のコメントを紹介している。
とりあえず、調べていたらすっかりビンドゥンドゥンのファンになってしまった筆者は、タオバオのオフィシャルショップをちょくちょくチェックしてみようと思っている。